ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳196:if軸経験した君僕主たちは再会する
08/12 17:08
ーー何がどう変わったか、は、すぐにわかった。だって、この世界のデイヴィッドがジョンさんではなくナマエちゃんにそっくりだったからだ。それはイーライさんも同じである。父親に似たんじゃない。二人は母親に似せられた作られた存在だった。どうしてこうなったかは考えたらすぐにわかる。ジョンさんは、ナマエちゃんと立ち位置を変えたのだ。
==うーーん
ifif
「エヴァとよろしくしたくせに」
ナマエちゃんの言葉にジョンさんは「はぁ?」と口を開いた。ちなみにナマエちゃんは酔っている。
「エヴァは美女だもんな、可愛いし、健気だし、いい子だ。任務の後だからそうなるのもわかる」
そう言ってナマエちゃんはうむうむ頷く。ジョンさんはお前どこでそれを……と眉間に皺を寄せたがーーしばらくして、まさかお前、と口を開いた。
「エヴァとしたのか!?」
「してない。彼女は同性愛者じゃない。そもそも子猫だった」
「ってことはお前、オセロットとよろしくしたのか!?」
その発言にオセロットさんが咽せた。なんの話かはわからないが、多分ナマエちゃんのさっきの発言を聞くにエッチいあれだと思われる。
「してない。そんな気分じゃなかった」
「そのあとは」
「してない」
ナマエちゃんはそう言ってまたお酒をあおる。ジョンさんは浮気を問い詰めるかのように「ならカズはどうなんだ?」といいーー今度ばマスターミラーが吹き出した。
「年下は趣味じゃない」
「年下以外はどうなんだ。エイハブは?」
ナマエちゃんはそこで黙る。エイハブさんは軽く「えっ?」と声を上げた。ナマエちゃんはなんで黙るんだろう。
「なんで黙る」
「あのなぁ、エイハブは優しいんだ」
「あぁ、そうだな」
「忠誠心もある」
「あぁ」
「クワイエットという美女の彼女もいるんだ」
ナマエちゃんはそう言ってお酒のグラスをおいた。
「ジャックに似てるからって手を出すわけないだろ!結局違う人だなって思うだけだ!」
視線がエイハブさんに向く。記憶にない、と彼は首を左右に振った。
「じゃあゼロ少佐は!?」
「……」
ナマエちゃんはその言葉にまたグラスを傾ける。そうして、一言、気持ち悪い、とだけ告げた。顔色が心なしかわるい。飲み過ぎちゃったらしい。デイヴィッドが口を開く。
「退院祝いだからといって飲み過ぎじゃないか」
「……ナマエ、大丈夫か?」
「ジョン」
「なんだ」
「いなくならないで」
初めて聞いたような声色だった。ジョンさんは優しい声色で、あぁ、と頷いた。
「……悪酔いしてるから寝かせてくる」
ジョンさんはそう言ってナマエちゃんをお姫様抱っこをしてーー消えた。
「なんだったんだ今の会話」
とイーライさんが告げる。私はちょっと考える。物語として、3のエンディング後のジョンさんとエヴァさんのイチャイチャを揶揄ったわけじゃなさそうだ。今まで彼女は一言もその言及をしていない。ジョンさんはオセロットとしたのか?と尋ねたわけだし、マスターミラーやエイハブさんの名前も上がる。
ーー彼女は意識を失っていた。ジョンさんも、だが。どうやら海外で撃たれたらしい。怪我をしたのはしたが、綺麗に治っている。どこだっけな、確か右目とーー、と思い出したところで私は動きをとめた。まてよ。まさかとは思うけど。いやまさかだけど。
「いやまさか、まさかね……」
私はそう言ってうろちょろする。だって男同士でもクソ重感情が溢れてるのだ。それが、その対象が女の子になってしまったら。
「うっっわ、きっっつ」
私はそう言って顔を覆った。一人の友人としてきつすぎる。
「どうしたんだい?」
「待って、めちゃくちゃ待って」
私はそう言って言葉を選ぶ。これ間違えたら大変なことになるから。そうしていれば、ジョンさんだけが戻ってくる。
「え、ナマエちゃん、寝たんですか?」
「無理やり寝かせた。ナマエの荷物を取りに戻ってきただけだ」
ジョンさんはそう言ってナマエちゃんのスマホなどを回収する。
「ねぇ、ジョンさん、入れ替わりました?」
私の問いかけに、彼は目を瞬いてーーよくわかったな、と告げた。やっぱりかーー。
「入れ替わった?」
「俺がアイツに殺されて目が覚めた。だから俺の方が目を覚ますのが早かった」
ジョンさんは拾いながらそう告げる。
「ビッグボスが彼女、ということですか」
「まぁな。同じように転んだらしい」
「いやあのジョンさん。ジョンさん、男同士でもクソ重い感情持たれてたかんじがするんですけど」
私の素直な所感である。彼は困った顔をしたが、オセロットやマスターミラー、エイハブさんあたりは「そうだな」と告げる。多分自分以外を指してると思うがツッコミはしないが勝ちだ。
「その対象が多分女の人になると恋愛感情も絡んで余計にクソ重い感情になると思うんですよ」
「というと?」
「さっきの気持ち悪い発言は酔ったからじゃないんじゃないですか」
私の問いかけに、彼は「だろうな」と告げた。
「話してはくれないが、あっちのゼロと何かあったんだろう」
彼はそう言って俺も寝る、と言ってまた部屋に戻って行ったが。私ははーとため息をつく。そりゃあナマエちゃんがお酒をわるよいするくらいに飲んじゃうわけだ。できるだけ楽しいことをさせてあげよう。
==
「なぁなぁ、逆ってことはさー、父さんが姉御とくりそつな母さんになってるってことかな?」
と聞いたセツくんに、桜くんが「おい馬鹿」と告げた。ナマエちゃんは目をぱちぱち瞬いて、ジョンに聞いたか?と首を傾げた。
「ナマエちゃんが悪酔いしてた時の推測に答えてくれただけだよ、ごめんね」
「いや。気にしてない。セツの答えはYESだな。外見だけ私とよく似た上品な女の子だった」
彼女はそう言って笑った。ジョージさんが口を開く。
「クローンだろう?」
「いや、双子みたいなものだ。育ちが違うから別人だよ。彼女は綺麗な所作で紅茶を飲むからな。君とジョンが違う人であるようにあの子と私も違う人だ」
ナマエちゃんはそう言って肩をすくめた。
「じゃあデイヴィッドとイーライは?似てる?」
「似てない。私の方を基礎としたからじゃないか?なんかああ私の息子だなって感じだった。髪質とか目元とか」
「女?」
「いや、男。君たちより線が少し細い。名前も違った。ウィリアムとルーカス。ウィリアムが双子の兄でルーカスが双子の弟。ちょっとしか一緒にいられなかったり、名乗り出ることはなかったが可愛いらしい男の子だった」
「……貴方が産んだ?」
「いや、エヴァが産んだ。私がゼロから離れていたから、だと思う」
ナマエちゃんはそう言って目を伏せた。一緒にいたら私が産んでたんだと思う、と、ナマエちゃんはわりかとあっさりそう告げて本に目を移した。
「父親の遺伝子は?」
「君たちと同じ。でも、性格はちょっと違う」
ナマエちゃんはふふふ、と笑う。
「可愛かったな……」
「悪かったな、可愛くなくて」
「いや君たちも可愛いから心配するな」
ナマエちゃんの発言に双子が「は?」と声を上げる。ナマエちゃんはまた本に目を落とした。
==
野生でジョンさんのそっくりさんがいる。目の色茶色だけど。その近くにナマエちゃんを男にしたような子とかがいる。……。これはもしかしてもしかしないのでは。私はちょっとまわり道をしなら帰る。共用スペースに行けばいた面々とナマエちゃんに、私はとりあえずインターホンモニター画面から外を確認した。たぶん、ついてきてない。
「サチ?」
「いや、多分気のせいだと思う」
私はそう言ってモニターを落とす。うん、気のせい!と思ったら、ピンポーンと音が鳴った。いたのはさっきの青年である。あああああ。私は素早くまたモニターをおとした。
「どうした?」
「ナマエちゃんほんっとごめん、不注意すぎた」
「何かあったのか?」
「野生のジョンさん似がいて、ドッペルゲンガーかなーって思ってみちゃって……」
「なんてことだ、ジョンが死ぬ」
「死ぬか」
「そしたら、そばに、ナマエちゃんを男の子にしたような子がいてーー」
といえば、またピンポーンと音が鳴る。今度は二人だ。ほらめちゃくちゃダークブラウンの方ナマエちゃんっぽいしさ?金髪のほうもどことなくナマエちゃんっぽいしさ??
「こんにちはー、すいませーん」
明るい声である。ナマエちゃんは目を瞬いた。
「ウィリアムとルーカス?」
ジョンさんが出ることにしたらしい。
「どうかしたか?」
「……道に迷っちゃって。道を教えて欲しいんです」
金髪の方が爽やかに笑って告げる。
「道?どこへのだ」
「この人の家なんですけど」
モニター越しに見せられたのはナマエちゃんの隠し撮りである。
「いますよね?」
「いや心当たりはない。隣の家じゃないか」
ジョンさんの言葉に、もう一人が後ろを振り向いてなんか話してる。まてまてまて、よくみたらコードが伸びてる。私は素早くモニターを落とす。
「はわわわ、逆接!誰かが逆接してる!!みえてるみえてる!!」
もう一度なる。ナマエちゃんはため息をついた。いってくる、とひらりと手を振る。
「危なくないのか?」
「追い払った方が多分しつこい」
そう言って扉を開けたまま出て行ったナマエちゃんに私たちは玄関を伺う。玄関を開けた彼女は、「しつこい男は嫌われるぞ、ウィリアム」と告げた。
「やっぱりいるじゃないか!母さん!」
そう言って彼は彼女をハグする。
「おい待て若すぎないか?」
「そのあたりはまぁ元が元からだろ」
「ルーカスも久しぶりだな」
「……あぁ」
ナマエちゃんにハグされた彼はめちゃくちゃ気恥ずかしそうである。なんか奥の方で私みたいな人がはわはわしてるのが見える。
「お久しぶりです、ボス」
声まで野生のボスである。
「今はそうじゃない。ナマエでいい」
ナマエちゃんの言葉に彼は困った顔をした。
「本人がいるから大丈夫」
彼女の言葉に、彼は目を少し見開いて、そうですか、と笑みを浮かべて告げた。
「ルーカスとウィルのお友達もいるようだが、どうしてここに?」
その言葉に彼は眉間にシワを寄せてーー周りを伺った。
「中に入っても?」
「構わない」
そう言ってナマエちゃんは招き入れた。
「誰です?コイツら」
「旦那側の親族とか関係者」
「オセロットに似たやつとマスターミラーに似たやつがいる」
「そうだな。でも違う人だ」
「待って待って待って待って」
なんか私っぽい男の子がはわはわしている。推しにあったファンみたいな感じである。
「待って待って待って、マジで待って。本家じゃん」
「出た、明の意味がわからない発言」
と言ったのはエマちゃんでは??
「嫌だって待って、よく見てみ?お前の兄ちゃんいるから」
そう言った明と言われた彼はオタコンを指差す。は?と言ったエマちゃんはオタコンをみて固まった。
「お兄ちゃん……?」
「エマ……?」
「いや待って、明、どういうこと?だってお兄ちゃん、お父さんの事故で……」
その言葉に私は言葉を詰まらせる。うっ。辛すぎる。そうなるのか。
「知らねー!!仲良くねぇはずの双子がナチュラルなのに仲良くしてる双子に会って驚愕したおれの身になって欲しい!」
「おいおい、僻む男はモテないぞ」
かっこ笑がついてる気がする。
「うるせ〜〜!!大変おもてになる爽やか気取ってる野郎は黙ってろ!!キャプテンアメリカって呼ぶぞテメーー!!」
「残念ながらもう呼ばれてる」
うっわ、キラキラスマイル。周りにいないタイプ。自分の顔面の良さを知ってるやつ。私はナマエちゃんに近づく。
「ナマエちゃん、ナマエちゃん、どっちがどっち」
「金髪がウィリアム、兄。茶髪がルーカス、弟。ジョンににてるのはエイハ……いや、アレックス。で、どうしたんだ?」
「この前、狙撃されたでしょう?」
「よく知ってるな」
ナマエちゃんはそう言って口を開く。
「そのあと、病院を抜け出した」
「そうだ」
「ゼロが怒っています」
そう言った彼にナマエちゃんが黙る。
「それはどっちの?」
「どちらの、とは」
「ああああ、ビッグボス、あのですね、恐れながらも申しあげるんですが」
「ナマエでいい」
はわわってなってる。わかる、わかるよそれ。
「で?」
「貴方に執着してる方が貴方とそばにいる人を撃ってたみたいなんです」
「……」
「まぁいなくなって怒って、彼と仲良しの方が警告した方がいいからって俺たちに言ったんです」
その言葉に、ナマエちゃんは目を瞬く。わかんねーかな?わかんねーよな??と頭を抱えた彼に、すくなくとも私は理解したしーー周りもそうだ。ナマエちゃんは口を開く。
「あの時の狙いはどちらかというとジョンか」
「殺したいのは貴方じゃない。貴方は多分歩けなくして監禁予定だったんじゃないですか」
ウィリアムくんがそう言ってそのあたりにいた座った。ゾワッとする発言である。やめろやめろ。ナマエちゃんがヒュッと息をのむ。ルーカスくんが口を開いた。
「アイツがくるのも時間の問題だから逃げる。周りもまとめて。拷問にかけてくる可能性がある」
「……ジェーンは?」
「ジェーンは機内にいます。助けました」
「機内?」
「はい」
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