ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳215:前の記事と連動?

08/12 17:22 
「親切な学生が色々教えてくれている」
と、告げたミハイに俺は学生……と繰り返す。確かに彼がよく行っていると思われるコーヒーショップは大学が近いのだ。しかも国際大学も兼ねているだけあって、いろんな言語を話せる学生も多いのだろうから、エルジアの公用語と同じ言語もあるんだろう。まーー、俺が社畜気味の社会人なのでこの世界がどうだとかを説明することができずにずっといたから助かるのが本音だ。めちゃくちゃ地理とかの資料もらってくるので回し読みされている。俺も読んでみたが、なかなか簡易にこの世界の世界史やら地理やら航空史、地政学も織り交ぜられてまとめられた資料である。わかりやすい、が。これはこの世界初心者向けの資料すぎる、気がする。
「……ミハイさん、違う場所から来たっていいました?」
「エルジアやオーシアとは軽く言ったが、心当たりは無さそうだった」
「頭おかしい判定を喰らわなかった……?」
「何もわからないとたいへんですねとは言われたが」
あああー、なんかもうわからないが、その学生がただ親切だと言うことはわかる。明日出かける、とまた告げた彼に、コーヒーショップですか?と聞けば、いや、と返された。
「航空展示場に連れて行ってくれるらしい。君に許可をとってこいと」
「え、羨ましい」
ミハイさんの言葉にメビウスが食いついた。というか他も食いついた。とりあえず、俺は検索する。どうやら空港兼海浜公園で航空展示が確かに行われるらしい。戦闘機からジャンボ機、はてにはレトロな飛行機まで多数展示されるらしい。はっきりいって俺も行きたいくらいだ。ただ、チケットはもう売り切れである。
「どうした?」
「いや、俺も興味あったし休みだったんでチケット買おうとしたらソールドアウトだった」
そう説明すれば、なんとかしてほしい、と、トリガーに言われた。やめろやめろ、歴代主人公とかのその圧やめろ。どうにもできないんだって、俺には!!と思っていれば、ミハイが口を開いた。
「彼女に聞いてみよう」
「えっ?」
「家族がいる関係で招待チケットがあると言っていた」
そう言ってミハイはしらねぇスマホっぽいのを取り出してぽちぽち連絡をしたらしい。待って待って色々と情報が追いつかない。スマホどこから。彼が彼の言語で話し始めるのがわかる。そうして話したあと、彼は人数を数えて、いいそうだ、と彼はつけだ。待ってほしい。待って。ちょっと変わってほしい、と言おうとしたらもう彼はきっていた。
「ミハイさん、それどうしたんです?」
「連絡が取れないのは不便だからとかしてくれている」
「おあああ」
なんか色々俺がやらなきゃいけないことやってもらってる気がする。助かるんだが!助かるんだが!!どこの誰かわからないからちょっとした恐怖なのだ。

まぁ、次の日、会うのだが。待ち合わせ場所にいたのは女の子である。まさかの女子大生だ。灰色の瞳なのを見ると海外だろうか?と思ったが、名乗られた名前は苗字ナマエ。日本名である。母親が日本人らしい。
「と、言うことは父親が海外の?」
「ええ、三人みんな海外の方ですね」
三人、と俺たちは目を瞬く。彼女はこちらを見上げた。
「皆さんはミハイさんと同じ国の?」
「いや、彼らはオーシア側だ」
「あぁ、じゃあこのまま英語の方がいいですかね。ミハイさんには迷惑をかけますが」
「構わない」
「オーシアとエルジアを知ってる?」
「いえ?知りません。ミハイさんに聞いたくらいですね」
彼女はそう答えた。うーん、ってことは無くなったゲームを知っている訳じゃ無さそうである。
「ああ、ごめん。俺は根持リョウ。航空機機の会社員をしてる。ネモって呼ばれてるよ。こっちは同居人のトリガー、メビウス、スカイアイ」
それを聞いて彼女はふむ、と考えた。
「スマホとかなにかとごめんね」
「あぁ、いえ気にしないでください。ミハイさんと連絡が取れないのがややこしかっただけなんです」
「あの資料は君が?」
「一部は。でも航空史に関することは養父が色々付け加えてくれました」
そう言いながら彼女は移動する。まぁこの人数だし電車か、と思ったら普通に彼女が車を置いていたので車で移動するらしい。皆さん体格良いので狭いかも、と言われたがそれはそれである。というか心苦しい。
「何から何までマジごめん」
「いえ、お気になさらず」
ということで話ながらやってきたのは航空展示場である。彼女が手続きをし終わったら全員戦闘機に行くの草。機体は同じだったり似たりしてんだよなぁ、と思いながら移動する。
「これなら乗れる」
「免許がない」
「そもそも国籍もないからやばいんだよな……」
と言う会話、ではあるが、彼女がいたのを忘れていた。ぎぎぎ、と彼女を見れば、苦笑いされたが。
「いやあの不法滞在っていうわけでは……」
「わかってます。私は多分ネモさんと似た経験をした人なので。私の周りにも彼らみたいな人がいますから」
と、彼女は肩をすくめた。俺は目を瞬く。
「死んだと思ったら目が覚めて、彼らが降ってきた。違います?」
「……いや違わないけど……」
「まぁ、違う場所だとは思います。私の周りにいるのはこの世界の国名のままですからね。どっちかというと、陸軍とかパラミリとかそちらですし。私は学生なので自分達の周りに説明する時間はありますが、ネモさんは社会人なので難しいでしょうし」
彼女はそう言って笑った。
「マジでなんで?」
「さぁ、解明できてないのでなんとも」
そうこう話していたら金髪の青年が走ってきた。「か……間違えた!ねえさーーん!」と手を振る彼はパイロットの服を着ている。彼は彼女の近くにいくと、彼女を抱き上げる。
「ひっさーしぶりー!!!元気だった!?」
「元気だ。ウィルも元気そうだな」
「俺も元気。ルーカスも元気。養父その2も元気!」
そう言ってまたハグをした青年は今度は手を持ってブンブンと振る。ミハイ達が寄ってきた。
「パイロット?」
「……誰だコイツら」
「私の友人だ」
「ふーん?まぁ、いっか。そ、俺はパイロット。こう見えてエアレースのルーキー王者だからな」
ニヤリと笑った彼に、エアレース?と首を傾げた。
「レース専用の小型飛行機でのタイムや操縦の正確さを競うんです。ありませんでした?」
「ないな」
「ま、今日はレースとは違うんだけど。昔の空戦再現ってことで俺はやられ役でーす」
そう言って青年は肩を軽く下げる。昔の空戦再現とは?と思っていれば、パンフレットを見ていたスカイアイがこれかな?と指差した。確かにそこには空戦の歴史と書かれたショーみたいなものがあると書かれている。
「あれ?昔の方なのか?」
「ガキだから今のドッグファイトダメって言われた。別に良くないか?実戦じゃねぇしただ背中の取り合いだぜ?」
「まぁ、未成年が乗るのはあまり組織的にはよろしくないんじゃないか?日本だとうるさいからな」
「まぁ日本だから平和ってのもあると思うけど、もうちょっとこう……」
「……ということはあっちは父さんが乗るのか」
「そ!」
「珍しいなじゃあ管制役は?」
「ルーカスあたりじゃね?あいつ海洋じゃねぇから今回暇してるし」
「向いてないな……」
苗字さんはそう言って目を瞬く。俺もそう思う、と頷いた青年はそろそろ行かなきゃだし!と言ってさっていた、と、同時に男性がきた。
「やぁ、ナマエ」
そう言ってヒラっと手を振ってきたのは管制官服を着た男性である。……手に傷がある。
「あれ?父さん、菅制服ですか?」




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