ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳219:君僕主と弟たちの来襲と

08/12 17:25 

「本当に悪い、しばらく騒がしくなる」
ナマエちゃんはそう言ってごめんなさいのポーズをした。なんだなんだと思いながら私達は彼女をみる。まぁ、なんのことだ?とジョンさんが首を傾げたが。
「私に年の離れた弟妹がいるんだが、しばらく預かることになって……」
ほう、弟妹とな。私は彼女をみる。
「お前の?」
「あぁ、まぁ父親違い母親違いなんだが、なんやかんや私がたまに面倒を見ることがあるんだ」
「何人だ?」
「四人」
「多いね。何歳?」
「1番上が12。真ん中が双子で8歳。1番下が4歳」
やんちゃ盛りだ、と私が言えば、そうなんだ、とナマエちゃんが困った顔をした。
「出来るだけ外出するようにはするが、騒がしいかもしれない」


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なんかちっちゃい女の子が共用スペースにとことこやってくる。めちゃくちゃ見たことある女の子である。あたりをキョロキョロしてから、そこにいた私達にニコッと笑顔を振りまいた。おあああ、アマナちゃんそっくりである。ちみっとしている彼女に、ジョージさんが声をかけた。
「……アマナ?」
「うん!そうだよ!」
えっ、と私は声に出す。たまたま同じ名前っていうことなんだろうか。
「あのねぇ、アマナねぇ、今忙しいよ!」
そう言ってアマナちゃんはテーブルの下に潜る。
「何で忙しいんだ?」
「Mr.キャロットがねぇ、2個もあったの!おとといまではねぇ、ジョンさんがねぇ、食べてくれたのに、バレちゃった!」
可愛いなこの生物。Mr.キャロット呼びも可愛いな。
「隠れる場所を探してるのか?」
「うん!」
「ダンボールあるよ」
「ありがとう!」
私はツリーをしまう用のダンボールをわたす。アマナちゃんはご丁寧にそれをひっくり返すとそれをかぶった。おおう、使い方を心得ている。しばらくすると少年二人が駆け込んでくる。
「うわ、人がいた!お邪魔します!」
「お邪魔します」
「兄弟、お前他隠れろ。俺上行くわ」
そう言って身軽に壁の角を使って上に登った明るい茶髪の青年に、濃い茶髪の青年が見上げる。
「体力は大丈夫なのか?」
「この前の30分耐久よかマシ」
「……それはそうだ」
もう片方がダンボールを持ち上げる。アマナちゃんが、これアマナの!と告げた。
「悪い、隣のにする」
そう言って別のダンボールに入る。めちゃくちゃスムーズにダンボールに収納されるなこの兄妹。ちゃんとダンボールの下がひらけているのがわからないようにしている。アマナちゃんが口を開く。
「お兄ちゃん達はねぇ、何したのー?」
「ジョンさんに悪戯して逃げてきた」
「勇気あんな〜〜」
セツくんがうむうむしている。ジョージさんがさりげなく、アマナちゃんをわかりにくいように上にものをおいた。まぁ、しばらくしてきたのはナマエちゃんとジョンさんが顔を出す。珍しく医療用の眼帯をつけている。
「騒がして悪い」
「いや……何かあったのか?」
「あぁ、ちょっとジョンに悪戯をしかけたり人参を残した悪い子がいてな」
「悪戯?」
「眼帯に私の口紅で落書きした」
「まぁ可愛いものだがな」
ジョンさんはそう言って視線をあたりにむける。。まぁタイミングよくナマエちゃんは電話がかかってきたようで部屋を一度出たようだが。ジョンさんが見上げた。
「はは、ウィル、そこ、辛くないのか」
「うわ、マジかよ、バレてる」
「扉入ってのそこは確かに死角だが案外見えるぞ。扉の横の方が融通がきく」
ジョンさんのセリフに、じゃあ今度はそうする!と素直に告げた。ジョンさんがさりげなくそこに立ち、桜くんがいかにも片付け途中です、というふうにもう一人が隠れているダンボールのそばにすわった。まぁナマエちゃんが入ってきたけど。デイヴィッドが彼女に声をかけた。視線の誘導してる……。
「なんの電話だ?」
「実父からだ……」
そう言って彼女はぐるりと見上げる。
「ウィル?またお前はそんなとこに登る。降りてきなさい」
「無理!ハグして受け止めてほしい」
この子なかなか策士だな??多分本命はそれである。
「ジョンにしてもらえ」
ナマエちゃんはそう言って一蹴すると、ウィルと呼ばれた子はジョンでもいいやー、と彼の背中に飛び乗ったが。ナマエちゃんはあたりをぐるりと見渡しーーアマナちゃんの入ったダンボールを見てからーーツリーの近くにいく。近くにあった空のダンボールをあけた。
「……いないか……」
お、騙せた?と思えば、ナマエちゃんは桜くんの近くのダンボールをちゃんと開けた。「!」と驚いた顔をする。
「……とでもいうと思ったのか、ルーカス」
「……なぜ……」
「なんでだろうなぁ」
ナマエちゃんはそう言って、ちゃんとジョンに謝る!ともっともなことを告げた彼女に、二人は渋々ジョンさんに謝ったが。ナマエちゃんはそれを見てから、周りを見渡した。
「アマナはいない?」
「いませんねぇ」
それ答えちゃダメなやつでは?
ナマエちゃんはそうか、と笑いながら言いながら口を開く。
「ダンボールお化けだけか……」
「そう!!」
なんだこの可愛い対応。
「ダンボールお化けさん、どうやったらアマナがMr.キャロットを好きになってくれると思う?」
「ダンボールお化けがおもうにねぇ、Mr.キャロットがアマナが嫌いだから仕方ないよ!ジョンさんはね、とっても好きだと思う!」
「……Mr.キャロットはアマナも好きなはずだぞ」
「情報が古いですねぇ」
「そうか……残念だな……Mr.キャロットと仲良くしてくれた子は動物園に連れて行こうかと思ったのに」
頑張って食べたライクとこの二人だけ連れて行くか。
ナマエちゃんはそう言って立ち上がる。
「アマナに見せられなくて残念だ……パンダさんもいるのに……」
「ダンボールお化けはねぇ、アマナはねぇ、半分なら食べれるかもって!」
「そうか、ならそうしておこう。ジョン、悪いが二人とアマナを見つけて連れてきてくれ」
「あぁ」
ナマエちゃんはそう言ってそのまま部屋を出た。アマナちゃんはダンボールから出る。
「人参嫌いなの?」
「アマナいい子だから食べれるよ!でも、ジョンさんの方が美味しそうに食べるから、Mr.キャロットはね、ジョンさんの方に食べられたいと思う!」
そう言ってぴょこぴょこしたアマナちゃんに、ジョンさんは笑ってそうか、と告げたが。


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