ネタ帳vol.3

2023ネタ帳41:李子と陸治子供化(ver2.5)

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李子さんと陸治さんを前の姿になぁれってやっていった現代人を恨みたくなるこの心境である。あの二人、俺と似たような経験をしているとは言え、俺が修学旅行先でダイレクト仙界入りしたのに対しあの二人はあれだ。一度楚漢戦争あたりでの転生をはさみ、仙界入りしている。まぁ、三国時代にくるあたりその辺りの記憶を丸っと無くしているようなのだが。何がやばいって、基本仙界世界では李子さんと陸治さんは仲が悪いし、下手したら素戔嗚達が処罰処罰言い出す可能性があるのだ。光が引いた先、あの二人はやっぱり14歳あたりの姿にもどっている。まぁ、李子さんは今でいうフードつきケープをきて姿を隠しているが。赤と白を基調とした服の陸治さんが目を細めて李子さんをみる。前髪三つ編み美少年。はい、拍手。仮名さんがはわわと声を出した。それを見て、やはりか、とは女媧さんがぼやいた。炎のエフェクトと共に武器を取り出した陸治さんに、李子さんはそれを翻ってよける。それを数回繰り返して、陸治さんの鋭い一撃を李子さんは飛び上がってよける。
「よーく思い出したぜこの男女!お前のせいでこっちも記憶飛んでんじゃねぇか!!」
「……否。私は別についてこいとも追ってこいとも言っていない。貴殿がよく考えず、考察もせずについてきた結果です」
そう言った李子さんは埃を祓う。フードが脱げてる李子さんはポニテで憂いを帯びた美少年の雰囲気がある。はい、拍手。名無さんがすぐカップリング作ろうとしているのはご愛嬌である。女媧さん達が全員李子さんに敵意持ってるのか、これ……。女媧さんがちらっと陸治さんを見てから李子さんをみた。
「なるほど?項陸は李李を追っていったか……李李よ、何故許可なく人界へ降りた?」
「……」
「許可くらい素戔嗚がダメでも儂や女媧に聞けばよかろう。無理矢理仙界から降りたその結果、お主は記憶も失ったんじゃ」
「……」
「答えん、か……」
女媧さんも伏犠さんも目を細めて李子さんをみる。ピリピリとする感覚に俺はとりあえず割り込んだ。
「あーー、たんまたんま!!」
「退け、泰平ぼけ坊主!」
「うっわ、陸治さんのその罵り久々に聞いた……ってか!だめ!李子さんにもなんかあって人界行ったんだよ。ねぇ、李子さん!」
そう言えば李子さんは無言である。答えてくれないよなぁとがっくしする。
「……是。借りを返したかった」
李子さんがそう小さく呟く。借り?と首を傾げたがそれ以上は答えないだろう。李子さんは少し考えて目を伏せる。
「……。……。魏にいたら迷惑になる」
「ああー、でたよ!この時の李子さんがやりがちな突拍子ない考察!なんないの!」
「……」
「おっと、李子、その前に私たちへの借りを返してほしいね」
郭嘉さんがそう言って割り込む。李子さんはまた少し考える。
「貴方達にはナマエである時の恩義がある。それには報いる。でも、一緒にはいれない」
李子さんはそう言って水を使って姿を眩ました。「李子さん〜」と情けない声をだしたのは仕方がない。逃げたか、とぼやくあたり完璧に敵視されてるじゃん。女媧さんが口を開く。
「人界に仇なす為に降りたか、それとも……」
「イマイチ李李は何考えてるか分からんからのう。哪吒よりも絡繰のようじゃからな」
「項陸よ、何か知ってるか?」
「知りませんよあの男女だか女男だかが術使うの見て追いかけたんですから。あいつ処刑するなら俺が手を下していいですか?」
「勝てないからって鬱憤そこで晴らさなく……イテッ!」
「泰平ぼけ坊主は黙ってろ」
「陸治さん痛い、いたたた!!グリグリしないで!」
そうジタバタする。まじで痛い。
「で、どうしますか?妲己と絡む前に処します?」
「お前さん、記憶戻った瞬間物騒になるのう。話を聞いてからじゃ」
そう言った伏犠さんに陸治さんは俺から手を離す。俺は涙目である。くそうと睨んだら睨み返されたが。ぐぬぬ。

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劉備さんへの攻撃をどこからともなく現れた李子さんが防いだ件。これ今仲良しこよしだから許されるけどそうじゃなかったら許されてないんだよなぁ。そう思いながら李子さんをみる。
「李子殿……?」
「……これで借りは返した」
その言葉に納得する。あああー、なるほどそうしたかったのだ。だから李子さんは山を降りたのだろう。劉備さんは困り顔であるが。まぁ当人は李子さんに借りを作った記憶はないからだろう。
「腑に落ちたという表情だな」
「多分、李子さんはさ、劉邦さんへの貸しを返したくて人界に降りたんじゃない?」
俺の言葉に周りが俺を見た。俺を見ても困る。俺は李子さんの背中を叩く。
「本人に返せなくとも、子孫に返したかったんだよ多分。ね!李子さん!!」
全力でそう言えば、李子さんが否と答えた。違うの!?と言えば李子さんはしばらく黙り込んだあと、喉元に手を当てて口を開いた。
「……劉邦殿と子孫を助けるという約束しました。本来であれば劉協様を助けるべきかもしれませんが……彼には子嬰様と共に命を助けていただいた恩義がございます」
「だから、漢の危機に咄嗟に人界に降りた?」
「はい。しかし、それは個人的な情の範囲。仙界には関係がないことです」
ばっさりと告げた李子さんに俺はそういうことだよと思ったのだが、陸治さんが先に突っ込んでた。
「そういうとこだよ男女!お前はいつもいつも説明が足りねぇんだよ!そんな理由があったら正規の手順踏め!!」
「否……一度それで出遅れました。しかし、努力は勤めます」
李子さんはそう言ってちょっと嫌そうな顔をする。まぁほとんど表情は浮かばないのであるが。匿名さんが手をあげて尋ねる。
「……念の為!念の為に聞くけど、一緒にいない方がいいっていったのはなんで?」
「……あの術使いや素戔嗚殿が魏に手を出す可能性があると思いました。素戔嗚殿はともかく、術使いは私と項陸……陸治さんを狙って術を仕掛けましたから。しかし、あの後しばらく彼女を追いましたが、違うようでした」
「じゃあ、李子さん、魏に戻るの?」
「是……戻ります。素戔嗚殿にはきちんと罰を受けると伝えましたので、素戔嗚殿が魏に手を出すことはありません。曹操様に拒まれなければ、ですが」
その言葉に魏軍がみるからに安心した。蜀に行くと思われたんだろうか。曹操さんが「拒むわけなかろう」と言ったので、李子さんはちょっとだけ嬉しそうに歩み寄ったが。郭嘉さんが李子さんの頭を撫でながら口を開く。
「ナマエ、あまり喋らないね。喋りにくい?」
「喉をよく抑えられたすが、喉が悪いのですか?」
確かに李子さんは首を左右にふった。
「否……癖のようなものです」
「李李のその癖は声を低くするためのモノだ」
様子を見ていた女媧さんがそう告げた。俺たちは首をかしげる。声が高くなるとは?と思っていたら、郭嘉さんが李子さんの手を取って喋ってみてと告げた。李子さんは口を真一文字にしたが。
「……」
「嫌かな?」
「……。…………あなた方が違うとはわかっているのですが……」
そう喋った李子さんの声は高い。いや、少年っぽい声も男としては高い方だし、大人も当たり前だが高い方だ。でも、なんというか少女って感じの声である。これはびびる。周りもぽかんとしている。女媧さんがふっと笑ったが。伏犠さんが爆笑している。
「これはしてやられた。女媧よ、男嫌いのお主が気にかけるわけだ」
「私も知ったのは偶々だがな」
李子さんは郭嘉さんの手を離すと曹操さんと郭嘉さん達に向かって口を開く。
「……先程から仙界の方々が呼ぶ李という姓は私の身を隠すため名乗るように告げられていた母方の祖父の姓でございます。李子という名も朧げな記憶から咄嗟に名乗ったものです」
「して、お主の姓をなんという?」
「章でございます」
「章……?」
「姓は章。名は李……私の名は章李。秦の将軍、章邯の娘でございます」
そう言って李子さんは綺麗な動作で挙礼をした。陸治さんがは!?と声を上げたが。
「あの人の家族は趙高に処刑されたはずだろうがよ!」
「私は偶々母方の祖父に会っていたために難を逃れたのです」
恐らく陸治さんは理解した、のだろう。


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