ネタ帳vol.3

2023ネタ帳42:李子と陸治子供化(ver3)

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李子さんと陸治さんを前の姿になぁれってやっていった現代人を恨みたくなるこの心境である。あの二人、俺と似たような経験をしているとは言え、俺が修学旅行先でダイレクト仙界入りしたのに対しあの二人はあれだ。一度楚漢戦争あたりでの転生をはさみ、仙界入りしている。まぁ、三国時代にくるあたりその辺りの記憶を丸っと無くしているようなのだが。何がやばいって、基本仙界世界では李子さんと陸治さんは仲が悪いし、下手したら素戔嗚達が処罰処罰言い出す可能性があるのだ。光が引いた先、あの二人はやっぱり14歳あたりの姿にもどっている。まぁ、李子さんは今でいうフードつきケープをきて姿を隠しているが。赤と白を基調とした服の陸治さんが目を細めて李子さんをみる。前髪三つ編み美少年。はい、拍手。仮名さんがはわわと声を出した。それを見て、やはりか、とは女媧さんがぼやいた。炎のエフェクトと共に武器を取り出した陸治さんに、李子さんはそれを翻ってよける。それを数回繰り返して、陸治さんの鋭い一撃を李子さんは飛び上がってよける。
「よーく思い出したぜこの男女!お前のせいでこっちも記憶飛んでんじゃねぇか!!」
「……否。私は別についてこいとも追ってこいとも言っていない。貴殿がよく考えず、考察もせずについてきた結果です」
そう言った李子さんは埃を祓う。フードが脱げてる李子さんはポニテで憂いを帯びた美少年の雰囲気がある。はい、拍手。名無さんがすぐカップリング作ろうとしているのはご愛嬌である。女媧さん達が全員李子さんに敵意持ってるのか、これ……。女媧さんがちらっと陸治さんを見てから李子さんをみた。
「なるほど?項陸は李李を追っていったか……李李よ、何故許可なく人界へ降りた?」
「……」
「許可くらい素戔嗚がダメでも儂や女媧に聞けばよかろう。無理矢理仙界から降りたその結果、お主は記憶も失ったんじゃ」
「……」
「答えん、か……」
女媧さんも伏犠さんも目を細めて李子さんをみる。ピリピリとする感覚に俺はとりあえず割り込んだ。
「あーー、たんまたんま!!」
「退け、泰平ぼけ坊主!」
「うっわ、陸治さんのその罵り久々に聞いた……ってか!だめ!李子さんにもなんかあって人界行ったんだよ。ねぇ、李子さん!」
そう言えば李子さんは無言である。答えてくれないよなぁとがっくしする。
「……是。借りを返したかった」
李子さんがそう小さく呟く。借り?と首を傾げたがそれ以上は答えないだろう。李子さんは少し考えて目を伏せる。
「……。……。魏にいたら迷惑になる」
「ああー、でたよ!この時の李子さんがやりがちな突拍子ない考察!なんないの!」
「……」
「おっと、李子、その前に私たちへの借りを返してほしいね」
郭嘉さんがそう言って割り込む。李子さんはまた少し考える。
「貴方達にはナマエである時の恩義がある。それには報いる。でも、一緒にはいれない」
李子さんはそう言って水を使って姿を眩ました。「李子さん〜」と情けない声をだしたのは仕方がない。逃げたか、とぼやくあたり完璧に敵視されてるじゃん。女媧さんが口を開く。
「人界に仇なす為に降りたか、それとも……」
「イマイチ李李は何考えてるか分からんからのう。哪吒よりも絡繰のようじゃからな」
「項陸よ、何か知ってるか?」
「知りませんよあの男女だか女男だかが術使うの見て追いかけたんですから。あいつ処刑するなら俺が手を下していいですか?」
「勝てないからって鬱憤そこで晴らさなく……イテッ!」
「泰平ぼけ坊主は黙ってろ」
「陸治さん痛い、いたたた!!グリグリしないで!」
そうジタバタする。まじで痛い。
「で、どうしますか?妲己と絡む前に処します?」
「お前さん、記憶戻った瞬間物騒になるのう。話を聞いてからじゃ」
そう言った伏犠さんに陸治さんは俺から手を離す。俺は涙目である。くそうと睨んだら睨み返されたが。ぐぬぬ。

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李子さんがいなくなってしばらくしたら項羽とか劉邦とか田家とか来たんだけど。そしたら李子さんの父親くるじゃん。ちょっと目元とか似てるから徐庶さんとか魏の面々ちょっとあれ?ってなるじゃん。どこまで覚えてるかわかんないけど。李子さんより陸治さんと仲良くしてるをみると俺が辛い。

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「……」
「ナマエ?」
「……お父様……」
そう小さく呟いたナマエの視線を辿る。その先には陸治殿ーー正しくは項陸殿と仲睦まじげに過ごす章邯将軍の姿があった。確かに彼はどこかナマエに似ている。特に目元なんかは。ナマエは頭巾を深く被ってそのまま来た道を戻っていく。俺はそのまま追いかける。
「ナマエ、待ってくれ」
そのまま路地に入ったのを追いかけたのだが、ナマエの姿はそこになかった。

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「おいおい、妲己と美美とやらよ。お前は見当違いをしてる」
余裕たっぷりだなこのおっさん。そう思いながら酒を飲む劉邦をみる。彼は人質のようになりつつあるのに対し、なんとも余裕がある表情である。そっと手をあげた彼に韓信が何か気づいた。
「射ろ」
劉邦がそう言った瞬間、矢が妲己たちの元に降り注ぐ。それを二人は交わしたが、妖魔達は餌食になった。そうしてその隙に雪崩れ込んだ兵達により、妖魔は散り散りである。そしてそれに気を取られた瞬間、その人は二人に攻撃をした。まぁ、妲己が先に離脱したが恐らくその人の狙いは元からそっちなんだろう。美美と呼ばれた人は何かを落とす。容赦なく叩きつけたその人は切先を彼女に向けた。彼女の顔は青ざめさせたが、李子さんが切るより早く妲己の妨害が入り二人は消え去ったが。劉邦がるんるんしたように、李子さんに近づく。
「よくやった、李李。さっすが俺の部下だ」
「……否。私は曹操様の……」
「曹操も漢臣だろ。ということは全員まとめて俺の部下だ」
なんだそのジャイアンっぽい理屈は。李子さんフードでほとんど表情見えないけどちょっと苦々しい顔してるっぽいな。李子さんはため息をついてフードの上にある劉邦の手を丁寧にのけると近くにある玉を拾った。
「それか。この前話していたやつは」
「是。この玉をいくつかもつことで彼女は術を扱えます。太公望殿に」
「あぁ、私が預かろう」
と言いながら太公望は李子さんを掴む。
「徐庶将軍からは逃れたようだが、私からは逃れると思わん方がいい。大人しく魏軍に戻るのだな」
「……否。私は……」
「おや?魏軍に不満が?」
「……否」
郭嘉さんが隣陣取りに行くのがすごいよなぁ、と見つめる。李子さんは首を左右に振ったが。
「……私ができない……」
「できない?」
「あの時みたいに振る舞えない」
そう言った李子さんに俺は顔を覆った。ああああー、そうだよなー。李子さんはそうだよなー。この時代の李子さん感情押し殺して生きてるじゃん。あの李子さんは記憶がないから喜怒哀楽がはっきりしてただけだしな。
「なんだ、そんなこと。気にしなくても良いんだ。ナマエが戻ってくることが重要なのだから。ねぇ、曹操殿」
「うむ。李子よ、戻ってくるがよい」
そう言った曹操様に李子さんは少しだけ嬉しそうに是と返したのだが。
「なんでい、俺の何でも屋は終わりか。まぁよかったな」
べしべしと李子さんを叩く劉邦に、李子さんがちょっとムッとしたが。というかこの人李子さん匿ってたのかよ。

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「この時代の李李は構ってやると喋るからな。構ってやらんと常に無口だ」
「何か理由が?」
「しらん。だが、できるだけ喋りたくないんだろ。あいつが喋る時に喉を触るのもそのくせだ」
その話に、あー、確かにムービーでも喉元押さえてたなと思う。
ちなみに、陸治さんは陸治さんであった頃、を通り越し俺と一緒にいた天刑宗がいる三国世界の体格に戻り陸治さんであった頃の記憶がはっきりしたらしい。周りに可愛かっただの生意気な時代があって安心しただのお前もおっさんなどと言われて身悶えている。恥ずかしいわな。李子さんみてお前も苦しむんだよとか言ってたが。今日も尚香姫に可愛かったのにと言われていた。まぁ良くも悪くも今までのイメージが変わったからだろう。まぁ今は酒に酔って突っ伏してるが。俺は顔を覆う。
「李子さん、ほんと……ほんとあの女許せないんだけど」
「おや珍しい。寵沙殿が怒るとは」
「李子さんに幸せになってほしい……三國では割りかと幸せそうだったのに……」
いかんこれは俺も酔ってるわ。机に突っ伏す。まぁ、劉邦さんがよう、田中、章邯、田横と呼び止めたので俺は起き上がるが。
「珍しい組み合わせだな」
「たまたまですよ」
「項陸くんがつぶされてません?」
「こいつは姉さんがたにひたすら構われてやけ酒だ。ほっといてやれ」
ケラケラ笑う劉邦さんに陸治さんが何か言おうと起き上がったが、完璧酔っ払いである。章邯さんはため息をついて水を飲ませたが。うっ。
「世話焼きなこって。李李の世話をしてやったらどうだ。あいつだって子供だぞ」
「彼は子供扱いするような方ではないでしょう。立派な将だ」
うっ。俺は顔を伏せる。親子のすれ違い辛すぎ。
「立派。立派ねぇ。あいつはお前が思うよりずっと子供だぞ。ありゃあ無理矢理でも大人のふりをするしかなかったガキだ」
劉邦さんはそう言って酒を飲む。郭嘉さんはそうですねと頷いた。
「前から甘えるのが下手な子供ではありたしたが、今は拍車がかかっていますね」
田横さんがそうは見えないがと口を開いた。
「腕も立つし軍才もある。斎に欲しいくらいだ。田中や兄上達も助かるだろう」
「あーえーと……」
「李子はあげられません、が、田中殿は李子が苦手なようですよ」
そう言った郭嘉さんに、田中さんが苦笑いする。
「あまり関わったことがないというか……頭巾の下の顔見たことないですし……喋らないでしょう?喋ってもこう……必要最低限というか……」
距離が掴みにくい、と告げる田中さんにそうだよなぁとうむうむする。まぁ、徐庶殿が郭嘉殿と声をかけたが。
「郭嘉殿、荀ケ殿が探されていましたよ」
「おや、貴方がそういうことを言いにくるのは珍しいね」
「あぁ、えっと、ナマエがいたんですけど店の前で待ってて」
「徐庶殿は李李殿と仲がいいんですか?」
「ええ、とても。ナマエは俺の大切な人なので」
さらっととんでもない台詞を吐いたなこの人。劉邦さんがほーう?と面白そうにしている。郭嘉殿がにっこり笑ったが。
「そう思うなら魏に来たらいいのに。私たちにとっても大切だから徐庶殿にはあげられないかな」
「え、あっそういう意味では……」
「ほーう?」
「おや?はやとちりだったかな?」
酔っ払いがただただ面倒臭い絡み方をしてる。田中さんもそう思ったのだろう。
「いや、俺は……。えっと郭嘉殿、とりあえず、荀ケ殿が呼んでいたようだから早めに行ったほうがいいとは思います。ナマエが荀ケ殿が怒っていると言っていたので……寵沙もあまり飲みすぎない方がいい」
「あーい」
それだけいうと、徐庶さんはぺこりと頭を下げて出入り口に向かった。李子さんとそのまま合流したようだ。田中さんが目を丸くしてる。
「恋人……とか?」
「違うね。距離が違いだけの友人だ。色々あったから徐庶殿が過保護でね」
「郭嘉さーん、仕事いかなくていいの?」
「ここで飲むのが仕事かな」
「李子さんいないとすぐこれだこの人」
「そう、だから迎えに来て欲しかったのだけど、ね」
郭嘉さんはそう言って杯にまた酒を注ぐ。
「迎えにくるまで飲むとしようかな」
「おっいいな」
「田中殿達もどうだろう。李子の声を聞けるかもしれないよ」
そう言って郭嘉さんは彼らの酒を注ぐ。これ李子さんこなくて死屍累々にならないだろうか。

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「李子よ」
そう呼びかけられて首をかしげる。曹操様は私を見下ろして何故顔を隠す?と尋ねる。
「安心しろ、ここには儂達しかおらん。それとも、儂達が信用ならんか」
曹操さまの問いかけに首を左右に振った。曹操様や夏侯惇殿、夏侯淵殿、荀ケ殿や荀攸殿。最初からいた面々だ。信用もしているし、信頼もしている。だから、そういうわけではない、のであるが。
「否、そういうわけでは……」
「なら顔を晒せば良いだろう」
と、夏侯惇殿はいうが、バラして仕舞えば最後性別を教えることになる。ナマエ殿、と荀ケさんが心配そうに告げる。
「よからぬ噂が立ち始めています。理由がわからないのであれば私たちは擁護のしようがありません。寵沙殿に聞いても、顔を覆って貴方に聞くようにとしか……」
寵沙はわけを一応知っているらしい。恐らく少しズレた彼の世界では私達もキャラクターの一人になっているようなのでそういう話になっているのだろう。そっと震える手でフードに触れる。ゆっくりとフードを外せば、視界が開けた。彼らの視線が向く。
「……。……。あまり見ないでいただけると……」
そう地声で話せば、曹操様が目を見開いたが。夏侯惇殿がお前何処かで……と呟いた。荀ケ殿が口を開く。
「失礼、あまりジロジロみるのは不躾でしたね」
「……否」
喉を抑えて低い声をだす。
「皆様、同じような反応をされます」
「喉を抑えてらっしゃいますが、何か傷が……?」
「いいや、喉を抑えて声を低くしているだけ。違うかな?」
私が答える前に郭嘉さんが帰ってきて、そう告げた。郭嘉殿、とジト目をしてしまったのは仕方ない。あとお酒の匂いがする。しこたま飲んだなこの人。彼は私の頭をぽんぽんと撫でる。
「どこでそれを……?」
「劉邦殿が、李李の声は案外少女のように可愛らしいと言っていたからね。まぁ、そのままでもどちらかというと可愛らしい少年の声ではあったけれど」
その言葉になんとも言えない顔をする。彼はそれを見下ろして、そうしていると貴方の父上にそっくりだ、と告げた。よくわかってはいるが、この人は意地が悪いのだ。多分ひっかけだ。私はそっと息を吐いてまたフードを被ろうとする?郭嘉さんに止められたが。
「ナマエ、私達を信じているなら話して欲しい」
「……。……」
「逃てしまうのはいけないね。章邯将軍が貴方の父上……違うかな?」
その言葉に私は止まる。そうしてこちらを見上げた。
「……どこでそれを」
「推測だよ。でも、目元はそっくりだ」
そう返した郭嘉さんに目線を下げる。
「彼に見つかりたくない?」
「……父の中では私は死んでいます」
「あぁ、だから彼はナマエと年が近い項陸を気にかけるんだね。そして、ナマエと子供が結びつかない」
郭嘉さんの言葉に足元をみつめる。拗ねた子供のようなことをしている自覚はあった。
「章邯将軍の家族は確か……」
「……私の家族は、父を反逆者として仕立てた趙高の策略にはまり、皆処断されました。たまたま、私は母の祖父の家に出向いていたので助かったのです」
「ということは、処罰を免れる為に顔を隠して?」
荀ケさんがそう尋ねる。私は黙る。しばらく黙ってみたが、郭嘉さんが庇ってくれない。喋らなければ伝わらないよと言った彼はどこまで知っているのだろうか。
「荀ケ殿、顔を隠すぐらいで逃れない」
「……祖父は、私に今までの暮らしを捨てさせました。毎日、厳しい稽古をして……振る舞い方も全て……祖父は……私はを生かす為に李家の男として育てられました。そこからは子嬰様と……父とは敵対し、最期は……彼は目の前で……」
できるだけぼやかしていう。周りが静まった。郭嘉さんがまた私を見下ろして口を開く。
「それだけじゃないね?」
「……」
「名を変えたくらいならばれてしまう。外に出歩くことが多い男なら尚更だ。ナマエがばれなかったのは、貴方が屋敷の中で大切に育てられた章邯将軍の娘であったから、かな?」
ほら、この人はすぐこうだ。私は口をつぐむ。そうして、突き刺さる視線に認めざるを得なくなり、頷いた。
「是……私の名は章李。彼の娘です」
「寵沙殿が顔を覆う意味がわかりました……」
荀攸さんがそう言って顔を覆う。
「はー、通りで女みたいな……ん?子供の李子が女っつーことは……は!?お前女で殿に仕官してたのか!?」
「……是。助けていただいた曹操様のお役に立ちたかったので……司馬徽先生も元直達も知りません」
「孟徳が助けた?」
「仙界から出てすぐ、記憶が混乱し盗賊に襲われていたところを助けていただき、施しもうけました。夏侯惇殿もご一緒にいらっしゃいました」
そう説明すれば、見覚えがあるのはだからかと夏侯惇殿に言われた。覚えていたらしい。曹操様はくつりと笑う。
「お主は本当に忠義者よな。助けた意味はおおいにあったようだぞ、夏侯惇よ」
「そのようだ」
「……。……ここにいても、良いですか?」
そう伺うように見上げる。曹操様はふっと笑った。
「愚問だな。好きなだけここにいるが良い」
その言葉に、嬉しくなって、ありがとうございます、と笑えば曹操様と郭嘉殿がピタリと止まった。荀ケ殿と夏侯惇殿がまぁ二人を呼んで静止をかけたのであるが。

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贈り物を多々もらうようになったのであるが、どう見ても女の子用のあれやそれやである。周りの認識を考えてほしいが、贈り物には罪はない。侍女がにこにこと私にお似合いですよ、と服を当てがった。彼女達は私達の性別を知っているが、特に何かするわけではない。遠呂智の世界で合流したところ、いろんなところにいた彼女らが飛んでくるように合流したのは記憶に新しいことである。
「李子様、袖を通してみては?曹操様が楽しみにされていらっしゃいますよ」
「……」
その言葉にそっと袖を通す。懐かしさもあるが、気恥ずかしさもある。彼女たちはそれをチャンスと思ったのか、そのまま着せ替えられることになるのだが。

尋ねてきた寵沙と陸治さんが女の子の格好をした私をみて口をつぐむ。
「うっわー、やっぱりさすが無双キャラというか……」
うむうむて頷きながら何か納得した寵沙に、陸治さんが顔を覆った。
「陸治殿?」
「……待ってくれ。今、項陸として男女と騒ぎたいきもちと普通に似合っているだという俺の主観が混ざって」
「なんか陸治さん馴染んでないみたいで二重人格みたいになってるっぽい」
「……なるほど」
ということは私もそうなるんだろうか。
「李子殿がそんな服装するのは珍しいな」
「……魏に諸々ばれました」
私の説明に二人は目を見開いて見下ろした。私はがっくしと肩をおとす。
「郭嘉殿……気づいて……誘導」
「ってことは贈り物?」
「是……そうです」
「最近李子殿をみないのは」
「軍師の手伝いはしますが、外に赴くのはハラハラされます。曹操様や郭嘉さん、荀家の方と一緒に過ごしてはいますが……皆、過保護……」
「まぁ、未成年だから」
「元直と遊べない……一緒にご飯……手合わせ……」
しょんぼりしていれば、そこなのなぁと寵沙にぼやかれたが。
「李子様、こちらは曹操様からいただいたお召し物。見せに行かねばなりませんよ」
侍女が揶揄うようにそう告げる。私はさらに項垂れた。こういう格好で出歩くのは嫌すぎる。
「ナマエ、いるかい?……えっ」
元直が顔を覗かせてこちらをみる。私は顔を両手で覆った。

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category:中華組関連(msu・oa)