ネタ帳vol.3

2023ネタ帳52:ロゼの中の赤と白(飯塚姉弟ボツ)

01/14 17:24 


普段掃除をしない場所を片付けていた時である。いわゆる大掃除というやつだ。一応は存在する父親の部屋……のような現状本ばかりある物置を片付けていればアキの幼少期のアルバムを見つけた。
姉であるアキの幼い頃の写真はそれはもう少ない。昔の高遠が撮った数枚、金田一や美雪さんの家族が撮影しアキに渡したもの、学校で撮られたものくらいだ。それもそうで、アキの成長のほとんどが両親が不在の状況であったからである。だからこう言ったアルバムがあるとは俺は思わなかった。アキ本人も知らない可能性はある。アルバムをこっそりめくってみれば、幼少期のアキの写真がたくさん整理されていた。今では見ることはあまりない満面の笑みを浮かべてソフトクリームを食べる写真、父親の顔に落書き《メイク》してる写真、かと思えば海外で撮影しているだろう写真もあり、例のオジさんに構ってもらっている写真もあった。
その中の一枚だ。その中の一枚に、幼いアキと両親、そして違う家族とある人が写っている写真があった。背景に書かれた文字から国際的なマジックの大会であることはわかる。それに写っている人が問題だった。
ーー両親と近宮玲子、黒羽盗一ーーすなわち初代怪盗キッドーーだ。アキは魔法使いに囲まれてご機嫌なのか、それはもういい笑顔で薔薇を持っていて、その隣にいる生意気そうな子供は頭の後ろで腕を組んでいた。

「これってアキと快斗さんだろ」
そう言って片付けているアキとそれを眺めている快斗に近寄れば、二人は不思議そうにこちらをみおろした。。
週に一回アキは公園で大道芸をしている。それが結構反響があるようで子供から大人まであつまってくるのだ。たまに変装した高遠やプロマジシャンである真田さんもいるが、そう言った奇術師の面々の中でだいたいいるのがこの黒羽快斗という人だ。俺はメタ知識で知っている。黒羽快斗は二代目怪盗キッドの正体である。
二人は目を瞬いてその写真を覗き込む。写真を凝視した快斗は「それ俺の家にある写真……」と呟いてから、快斗さんはアキを見て、また写真を見下ろした。写真とアキを見比べること数回。快斗さんは立ち上がってアキを指差した。
「は!?アキってあの時の!?」
どうやら快斗さんは覚えているらしい。
「嘘だろ!?あのホワホワしてた女の子が!?俺の親父を魔法使いだって信じてたあの子が!?」
「……喧嘩を売ってるなら買いますが」
そう言ったアキに、快斗は首を左右に振った。共通の話題があるからか、アキと快斗は結構仲がいい。下手をしたら金田一に晒してない部分を快斗には晒してる可能性はあると俺は踏んでいる。
「これ、確か、親父が国際マジックコンクールのゲストで出た時の写真なんだよ!近宮玲子はその時の審査員!で、こっちが確か父さん達の友達で見に来てた人」
快斗はそう言ってアキと俺をみる。なるほどそれが両親らしい。と、いうことは両親は近宮玲子とも黒羽盗一とも仲が良かったことになる。そもそも黒羽盗一と近宮玲子も仲が良かった可能性があるのだ。
「それ、推理小説作家の飯塚龍一の素顔。俺た
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