ネタ帳vol.3
2023ネタ帳65:鷹丸ネタ
01/14 17:30
鷹丸という人気のVtuberがいる。アスリート系Vtuber集団「JOCKERS」の一員、その中でもアスリートに復活したい系Vtuberと宣言している彼の正体は不明である。不明であるのだが、恐らく彼の競技はサッカーかフットサルに限られる。何故なら一部である意味問題となった「jpリーグ全部の戦略解析します」の内容からしてもとてもサッカーという競技にあまりにも詳しいとわかったからだ。しかし、恐らくは皆明言はしないもののその人の正体ーーもしくは前世というものーーに気づきやすい方だとは俺は思うのだ。まぁ、公表されているのが右利きと左利きという違いはあるし、若干声も違うように聞こえるのだが、インタビューではハイトーンで話すことが多かった彼が落ち着いたトーンで話している声色はこの声だ。この前の3D企画では高校生レベルと言いながらも(リスナーからはどこが高校生レベルかと突っ込まれていたが)ボールを触っていたし、変則シャトルランも結構な優秀な成績を残していたのだ。いやこれは復帰が近いのでは?と個人的に思っているのだが、どこのチームも動く気配はなさそうである。
そんなこんな苗字選手も好きである俺が鷹丸を推さないわけはなく、俺の机の上には鷹丸グッズが並んでいる。ちいさめぬいもなんならいる。その鷹丸グッズに永田さんが微妙な顔をしているのは知っているつもりだ。何故なら他のチームだけでなく、ETUの解説もしてしまった彼は彼女の目下の敵、みたいなものらしい。他も見ているわけではないのだろう。俺は顔を覆った。1番気付きそうなETUのフロントが鷹丸の正体に気づかない。これは言うべきか言わないべきか迷う。彼は関係者との関わりを一切絶っている。あの仲が良かった花森や持田という人物達でさえ連絡が取れないのである。それがメンタル面で連絡していないのか、それとも俺の推測が間違えているかなどわからないのである。
「桜田?どうした?」
「会長、あの、わりかと真面目な話なんですけど、鷹丸のチャンネルみてます?」
1番そういうものを見ていそうな笠野会長に尋ねれば彼は目をパチパチ瞬いて、いや?と首を左右に振った。後藤GMが鷹丸って例の解説の?と尋ねる。ソフトボールの柴山推しファンの子がみてます!と手をあげたのだが、彼女にとりあえずステイ!といっておいた。ちょっと推し被りはいいが、俺は上部と話したいのだ。
「それがどうしたの?」
「いや、たぶんですけど、これの中身苗字選手だと俺は思うんですよ」
と言えば彼らはピシリと動きを止めた。そしてハッ!?!?と声を上げた。柴山推しが口を開く。
「え?でも苗字選手右利きですよね?鷹丸は左利き」
「あの人左利きを右利き矯正してるから誰かの前だと右利き……」
「声ちょっと違うくないです?」
「苗字選手のテンション低い時はああいう声……」
そう言って顔を覆う。つけてみて欲しいと言った笠野さんの促しで今ライブ中の鷹丸の映像を流す。永田さんが何とも言えない顔をした。
「うわっ、ほんとだ、それ聞くと苗字くんの声にしか聞こえなくなってきた……連絡もなしに何してんのよ!」
ぽこぽこと怒っている永田さんに、俺は苦笑いをした。ちょうどJOCKERSでコラボ中で、昔の知り合いと連絡が取れないという話にうつる。
『前のスマホちょっとした事故で木っ端微塵になってバックアップしてないから全部飛んだ。使ってたSNSもログインできんから困る。パスワード覚えてないしメアドも矯正的に変わった』
『あーー、あーー、お前はそうだよなぁ……』
ちょっとした事故、と同じようにほぼ全員がくりかえしていた。あれは全然ちょっとした事故ではないと思う。何してんの?とやってきた達海監督が鷹丸をみる。
「お、解説してたやつだっけ」
「桜田曰く苗字かもしれないってよ」
その言葉に達海監督は目を瞬いて、近くを陣取った。
『いやぶっちゃけ、他競技のレベルわかんないけど、高校生レベルであれくらいできるものなの?』
たぶんバレーボールなダルメが尋ねる。んなわけないとはバスケのシェパの話だ。
『いや、全部総合してそれくらい』
『お前この前高校生に混ざって相手フルボッコにしてなかった?』
『フルボッコはちょっと言葉悪い。でも楽しかった!』
「マジでナマエじゃん」
達海監督はそう言って俺を見る。恐らくサッカーできるのか聞こうとしたのだろう。
『でさー、話戻るんだけど、連絡先わかんないなら会いにいけばいいじゃん!って思って馬術のじっちゃんとヘルエスタにいるじっちゃんに会いに行ってきた』
という話になる。馬術のじっちゃんとヘルエスタのじっちゃん。馬術は恐らくオリンピックに馬術で出ていた高齢の選手の方だろう。ヘルエスタのじっちゃんとは。
「ヘルエスタ?」
「こっちでいう静岡ですよ」
「何で先にじいさんに会いに行ってんのあいつ」
「じいさん?」
「倉茂のじいさんだよ」
「苗字は結構倉茂監督が好きなイメージはある」
「爺さんも可愛がってるっぽいしな」
いやしかしながら何で倉茂監督?と首をかしげる。
『しこたま怒られた』
『そりゃそうだろ。お前連絡とってなかったんだから』
『うーん、そんなメンタルじゃなかったからなぁ。今もじっちゃんだから会いに行けた感はするし、ヘルエスタにいるじっちゃんってはっきり言ってくれるんよ。たぶんなー、古巣に行ったら変に励まさんとみたいな気を遣われるけどそれがないから。俺は客観的に使い物になるかならないか聞きたかったから』
その言葉に固まる。それはそうだ。だって彼は歩けないかもしれないと言われていたのである。使い物にならないなんてはっきり言えるのだろうか。達海監督は恐らくオブラートに包んでコーチかなんかを打診するかもしれないし、周りも今まで頑張ったね、とは励ますだけだ。ちょっと緊張である。シェパが尋ねる。
『その"ヘルエスタのじっちゃん"はなんて?』
『はよお前はトライアウト受けろって言われた。躊躇してたら無駄に歳食うだけってさ』
その言葉に目を見開いたのは仕方ない。そう判断するなら、鷹丸こと苗字ナマエという人物は使えるという認識になるのだ。
『トライアウト?』
『簡単に言えばプロの試験』
『鷹丸くん受けるの?』
『うん、念の為にドクター達に聞いたけど、ドクターからもゴーサインでたし、会社からもゴーサインでたし。ただ配信はするって約束があるけど』
『ほえー!!復帰じゃん!』
『ただ、高校レベルでも取ってくれるチームがあったらって話にはなるなぁ』
その内容に俺はすぐさまスパチャをする。顔文字しか打てないの許して欲しい。鷹丸が鷹丸として配信を始めて二年ちょっとくらいである。どのレベルからそのくらいに戻ったのかはわかりかねるが、たぶん彼の最初の配信を聴いていると本当に絶望的だったのだろう。達海監督が何とも言えない顔をした。
「こいつの高校レベルがいまいちわかんないんだけど。こいつと持田とか花森とかが高校生してたくらいの世代なんか平均的な高校生くらいなのかはっきりしなくない?後藤、倉茂のじーさんに連絡とれない?」
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「俺人様の子育てには何も言えねーのな。だって俺、ひとりよがりで間違いばっかだし。ずっとこうで良かったのかって思ってたし」
「笑って聞いて欲しいんだけど」
「そもそも、今俺より下の弟妹って全員俺に養子縁してんのよな。戸籍的には全部俺の子供」
「えっ!?」
「っていうのも、そうしないと日本の法律じゃ俺が誘拐犯になるんよ」
「そもそも、俺さー、ずっと両親不在だったわけよ。父親達は離婚してて多分養育費とか振り込んでるんだけど
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「あのねぇ、こなつがおもうにお兄ちゃんは大変拗ねております。自分がETUが良かったってずっと言ってる。オールスター俺がいなくても集客あるじゃんって拗ねてるけどこなつはしらやい!こなつはETU推しだから嬉しい!!」
category:鷹丸(gk.vt)