ネタ帳vol.3

2023ネタ帳84:大神妹とtakt op

01/14 17:38 


降魔のようで、降魔ではない。天から降り注いだ厄災。d2と呼ばれるその存在は、音を嫌い音を食べるのだという。音楽は失われ、音楽を身に宿す者が兵器としてそのd2立ち向かうらしい。らしいというのは私が聞いた話だからそういうだけなのだ。なんでもこのベルリンの地下には大きな要塞があるという。安全なそこに入ることができる人間は限られており、そして世界各地からそこを目指した人達が街にあぶれ、難民街を作り上げていた。私はそんな難民街で目を覚ましたわけであるのだが。あくまで流れ着いた難民の中の1人、としか言いようがないのである。
「音によってくるんですよね」
現れたd2に周りはパニックも同然だ。難民街をとりしきる老人に声をかければ、彼はうむと頷いた。
「私があれを被害が少なそうな場所へ誘導いたします。みなさんははやく安全な場所へ」
私の促しに、難民達がすこしざわついた。
「……すまん」
「いいえ、貴方達にはよくしていただきましたから」
そう困ったように笑って、簡易に作ってもらったフルートを取り出す。そうして音を奏でればd2はこちらを見た。そのまま音を鳴らして難民街の外れへすすむ。気分はハーメルンの笛吹きだ。少し外れた場所で試しに霊力を込めて吹けば、d2の動きが止まった。と、なれば降魔と同じなのかもしれない。抵抗はされていますd2の感覚もなんとなく掴んだ。さて、これをどうするかと思っていれば、花組のような彼彼女らがやってくるのだが。


新しい指揮者、ということでいいのかな?と告げたのは指揮をとっていた青年だ。あたりを飛ぶ機械?のようなものが「ありえないむぅ!」と言いながら周りを飛んでいた。
「でも負音は聞こえないし、d2の気配もない」
「普通の人間、なんだよな?なんで動きが止まったんだ?」
そう言って近づいてきた少女に、木星、困っていらっしゃいますよ、と赤い女の子が告げた。交わされる人名はどれも曲名だ。唯一、青年だけが曲名ではない、きがする。
「ありえないムゥ!ありえないムゥ!人間であんなことができるなんて!」
「ええっと……ごめんなさい、私に記憶があまりなくて」
category:大神妹(桜)