私が小学生の時、遼兄と喧嘩した。
私がつきまとっていたのが原因。
私はそれ以来、遼兄につきまとわなくなった。
私が中学生の時、また遼兄と喧嘩した。
試合で負けて苛々していた遼兄の近くでピアノの練習をしていたのが原因。
私は、ピアノを止めた。
それから、遼兄と、あまり不用意に近づかないようにした。
機嫌の良い日はよく話したし、悪い日は関わらなかった。
(だって、怖いから)
けれど、私は今回、調子にのってしまったらしい。
「お前、本当にフザケんなよ」
遼兄は、怒ってる。
「……ごめん、なさ――」
「あ?」
怖い。怖い。怖い。
ねぇ、謝るから、もう、私からなにもとらないで、
「わかってて言ってんのか?」
泣いちゃだめだ、とわかってるのに涙が溢れてくる。
この状態になってしまえば、謝っても、無駄なんだ。わかってる。
「泣いたら許されるとでも、思ってんのかよ!!」
手や足こそ出ないけど、怖い。
殺気、とはこういうのを言うのかも知れない。
「っごめん、なさい、」
私は、言いたくない言葉を口にした。
「もう、ETUには、こないから、許して、」
赤崎兄妹の、喧嘩――妹――
消えそうなほど、
か細い声で、
私は言いたくなかった事を言ってしまった。
(口にした言葉は、絶対なのに)
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SQUELCH!!