赤崎妹と、監督 





「……行かなきゃダメ?」
「ダメ」

タッツミーに引きつられ、ETUの練習場へ向かう。
何度か上のような会話を繰り返したが、タッツミーの返事は変わらない。
逃げようにも、手を持たれてるので逃げれない。
まいったなぁ……逃げたい。
そんな事を考えているうちに、ETUの練習場が見えてきた。

「ほら、見えてきた」
「わかってるよ、タッツミー、逃げる事なんて美しくないからネ」
「ナツ、お前、口調ジーノになってる」

タッツミーは笑ったが私は遼兄に何て言えばいいのかをぐるぐると考えていて笑う余裕なんてない。
謝る? けど、また、怒られそう。

謝る=怒られる=怖い=泣く=怒られる
わぁ、何て言う無限ループの方程式。

「やっぱ帰る!」
「ダメ」
「かえるー!」
「ダメだって。終わったらハーゲンダッツ買ってやるから」
「……」

ハーゲンダッツ≧無限ループの方程式。

「いく」
「よしよし、いいこいいこ」

タッツミーは私の頭を撫でた。
なんかスッゴい子供扱いされてる気がする。

「じゃ、まずは赤崎からな」
「!?」



赤崎妹と、監督
(赤崎〜!)
(ちょ、タッツミー、)




25

SQUELCH!!