赤崎妹と、若手





「あれ? 明後日からリーグが始まるというのに何で遼兄がいんの? しかも、セーラームーンとツバさんを引き連れて」

偶々、私が自分の部屋に入ろうと階段を上がっていたら、三人が玄関から入ってきた(まぁ当たり前だけど)。

「実家に帰ってきて悪いのかよ」
「ううん、悪くない」
「ナツちゃん、久しぶり!」
「お久しぶり」

何か世良さんってキタちゃんとかぶるんだよな、元気すぎるからか。

「ツバさんもお久しぶりです」
「あ、うん、久しぶり」
「どっか行ってたのか?」
「大学のリーグの申請に」

ひらひらと必要書類のコピーを遼兄に見せる。

「大学リーグ?」
「サッカーの大学のやつッスよ。三部からだろ?」
「いや、それがさ。私と顧問についてくれる教授の人が提出に行った時に運良くサッカー連盟のスタッフの人がいて、全員が20歳以下だからプロチームのユースとかを含めたリーグを薦めてくれてね。トーナメント制だし、そっちに乗り込んでみる」

まぁ、実力試しだよね、とヘラリと笑えば遼兄からは「まぁ頑張れよ」という返答がきた。
なんか照れるな、と思っていたらツバさんが口を開いた。

「いつ開幕なの?」
「うーんと、約1ヶ月後ですね」
「げ、リーグの真っ最中じゃん!」

世良さん、見に来るつもりなんですか。
まぁ、こっちには応援する人がいないし、来てくれば嬉しいけど。
(後輩達をかり出すつもりだし)

「試合、何時だよ」

遼兄も来る気ですか。
その言葉を飲み込み、どうせ試合だろうと決まっている試合の場所と日時を教えると、世良さんの表情が輝きだした。

「俺ら、オフの日じゃん!!」

マジですか。いや、練習が午後からってことが……

「残念だな、ナツ。練習は午前中だし、場所も近いぜ」

遼兄の笑みが悪魔に見えました。

赤崎妹と、若手
(うわー! 教えるんじゃなかった!)
(何でだよ)
(絶対世良さん辺りから似非王子とかタッツミーとかに漏れるもん!!!)
(え!? 俺!?)


30

SQUELCH!!