赤崎妹と、監督 





「なぁ、ナツ。そっちのリーグは1ヶ月後開幕なんだろ?」
「はい?」

タッツミーの言葉に、ふぬけた声が出る。誰から聞いたの、と聞けば「なんか若手が隠し事してんなーと思ってたら、世良が口を滑らした」とタッツミーが笑う。

「あぁ、だから世良さんには教えたくなかったのに」
「何? 世良から漏れること想定してたの?」
「だって、まぁ遼兄は口固い方だし、椿さんは問い詰めたら言いそうだけど、まだ言わないだろうし。世良さんはテンションが上がりすぎて、言っちゃいそう」
「ピンポーン。大正解。世良はそれで口を滑らしたと、」

タッツミーの言葉にため息をつく。
試合後に殴りに行ってやろうか。

「来るとか言いませんよね?」
「行くよ」
「はい?」
「だってさー、大学のリーグってタダでみれるし、」
「……」
「お前のサッカー見して貰ってないしな」
「見なくてもいいですよ」
「いーや」

ケラケラと二人で笑う。
その様子を離れてみていた有里さんが、「同い年の友達みたい」とため息をついた。

「私の予想からして、堺さん辺りにもバレてる」
「せいかーい」
「まぁ、堺さんはいいか。いい人だし」
「堺が?」
「お兄ちゃんみたい。堺さん」
「赤崎みたい?」
「いや、一般的なお兄ちゃん。……あ〜でも、遼兄の性格を丸くしたら堺さんかも」

近いものは持ってるんだと思うんだよね、あの二人。
10年後の遼兄がああであることを期待。
……あ、無理か。遼兄は、自分の管理出来なさそう。将来の嫁さんは大変そうだな、
そんなことを考えていると、タッツミーに何か言われていたらしく肩を叩かれた。

「大丈夫か?」
「あぁ、ごめん、タッツミー。遼兄の将来のお嫁さんは大変そうだなって考えてた」
「堺の話からどうすりゃそこまでいくんだよ、」

ニヒヒと笑って、タッツミーは私の頭をグシャグシャと撫でた。
髪型は元々練習終わりでグシャグシャだから気にしないけど。

「まぁ、行ってくる」
「頑張れ、タッツミー」

先ずは勝たせるチームに変えることが、勝つより大事なことだけど。



赤崎妹と、監督
さて、私も移動しようかな。
あの二人はちゃんと来てるんだろうか。


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SQUELCH!!