Akasaki's sister and Mr.Blan 






昨日のETUの試合は負けてしまったけど、負け癖のあるあのチームを勝つチームに変えるなら、まぁこっからがタッツミーの腕の見せ所だよね、と話ながら解散するようにと言うと、リュウから「フィッシュアンドチップスを食べに行こうヨ」と誘われた。
ので、リュウと道を歩いているわけなんだけど目の前にはキョロキョロと当たりを見渡してるおじさんがいる。
リュウは声をかけようか、迷っているらしい。
うん、いい奴だね。君は。私も見習うとしよう。

「どうかしましたか?」

肩を叩いてみれば、青い瞳が見えた。
ヤバい。私、英語しゃべれない!!
リュウに助けを求める目線を送ると、リュウがおじさんに対応してくれた。
流石、他国籍。
(どうでもいい話だけど、彼は中国人とイギリス人のハーフだ。リュウってのは苗字が「劉」だから)

「ナツ、コノ人、fish&chips食べにいきたいんだっテ」
「あ、そうなの? 一緒に行けばいいじゃん」
「提案してみるネ、」

リュウが英語でおじさんと話す。おじさんの顔が輝き、リュウの手をブンブン振った。
まぁ、そんなこんなでおじさんとリュウと私の三人でお店を目指す事にした。


「ネェ、ナツ、おじさん、サッカーのカントクしてるんだって。ナツと同じだネ」
「そうだね」
「ナツ、おじさん驚いてるヨ。そんなにワカいのにplayerじゃなくテ、カントクなのかっテ」
「人生色々だよ、おじさん」
「ナツは面白いネってサ」
「誉め言葉と受けとるよ」

しばらくこんな会話が続き、気がつけばお店の前にたどり着いていた。
ありがたいことにおじさんがフィッシュアンドチップスをおごってくれた。

「おじさんがもう帰るのかいっテ」
「学生は大変なんだよ、おじさん」
「あれ、ナツも大変なノ?」

痛いところをつくなぁ、リュウは。
そう思っていたら、おじさんは笑って私とリュウに手を差し出してきた。

「What`s your name?」
「My name is Alfred=Lau,」
「My name is ナツ赤崎」

そう言って握手してからおじさんと別れる。

「リュウってラウなの?」
「日本ではリュウ、他ではラウだヨ」
「へぇ、」
「……!!」

リュウがいきなり立ち止まり、上を見上げる。「どうしたの」と尋ねれば上を指さしたので、私も上をみて思考が停止した。

「マジでか……」
「アノ人、ジャパンのカントクだったんダ……」

二人で呆然としながら、フィッシュアンドチップスを食べる。
(後ろから走ってきた世良さんたちに吃驚するのはまた別の話)

Akasaki's sister and Blan
(……私達って流行とかに疎いね)
(……うん、そうだネ)



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SQUELCH!!