久々に立つ、ピッチの上は何時もより広く感じた。
「公式戦」なんて、何年振りだろう。
「女子サッカー」なんて、何年振りだろう。
スタンドからは大きな声援が聞こえてくる。
相手からは威圧感がする。
この回切りだけにも関わらず、チームメイトの人からは、信頼されてる。
今日は、この試合は、「他人のプレー」に責任がある監督じゃない。
「自分のプレー」に責任がある選手だ。
程よい緊張感と、興奮が自分の中にあるのがわかる。
ドキドキする。ワクワクする。
……そっか、選手ってこういう感じだっけ。
「チームメイト」の要望に押され、腕に巻かれた布を触って口に笑みを含んだ。
さて、この真剣な試合〈ゲーム〉をどう楽しもうか。
赤崎妹と、女子サッカー#3
ゲームの始まりを、笛が高らかに告げた。
37
SQUELCH!!