気がつけば朝になっていた、というのはきっとこのことなんだろーな。
遼兄と電話してからそのまま眠っていたらしく、携帯を握りしめて机にうつ伏せになって寝ていた。
からだがいたいし、からだがだるい。
そんな事を考えていたら、携帯がなった。
「もしもーし?」
[お、ナツか?]
「誰ですかー」
[誰だと思う?]
「たっつみー?」
[正解ー。昨日電話かけたんだけど、つながらなかったから]
「んー、昨日、遼兄と電話してから寝てた」
[あー、なるほどなー。……昨日、勝ったな、おめでとう]
「ありがとー。まぁ、昨日の試合限りだけどね、女子サッカー」
[へー、じゃあ――あー!! ――!?]
あれ、何だか昨日と同じ展開。
[うるせぇぞ、世良。元気がありすぎるってのも考えようだな。――だって監督が――何してんスか? また世良さん電話の邪魔したんスか? ――なに? お前昨日も妨害したわけ? ――俺とナツが電話してたら妨害してきました。――俺もナツと電話してんのー。――ええ!? 監督とナツ、どういう関係ッスか!? ――んふー。――監督、きもいッス。後、ナツに熱測るように言っといてください――熱測れってさ。お前の兄貴が]
「ねつー?」
[今すぐ測れって]
何だよー、めんどくさいなぁ。
机の引き出しから体温計を取り出し、脇に挟む。
しばらく世良さんやらタッツミーと話していると測り終えたらしく、ピピピ、と電子音がなった。
「げ……」
[? どうしたんだ? ――監督、何度か聞いといてください――何度?]
「平熱ッス」
[はいはい、嘘つかない]
「……37度8分……」
あー、からだがだるいのは熱があるからか、とか考えていたらいきなり遼兄の声で「母さんに電話しといてやるから寝ろよ」という言葉が降ってきた。
今日、練習なのに。
[ナツ、今日はしっかり休んどけよ。今日どうせ練習なんだろ? 天城に連絡しといてやるから]
「そこまでしなくていーよ。タッツミー」
[やらねーと、ナツ練習行くじゃん]
バレたか。
[体調悪いときに電話かけて悪かったな]
「いーよ、全然」
じゃあな、と言う声とともに電話がきれる。
私はため息をついて布団に潜り込んだ。
赤崎妹と、監督との電話
(……寒い……だるい……)
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SQUELCH!!