「……〜い、」
誰かが私を呼んでる。
知っている声。
「おい、ナツ!」
「あれ? タッツミー? 何でここに?」
「何寝ぼけてんだ? ここはホームだろ?」
「ホーム?」
タッツミーの言葉に、周りを見渡す。
知らないスタジアムの中にいた。
隅田川スタジアムじゃない、というより日本のスタジアムじゃない。
「日本じゃないよね。ここ」
「は? 何言ってんの? ここは、イングランドだぜ」
「へ?」
何言ってるんだろ。イングランド? 何で私が。
ジッとタッツミーを見る。
あれ? 何だか若くないか? タッツミー。
「たっつみー?」
「ん?」
「たっつ、みー?」
「何だ?」
手を広げて見ると何か、いつもより小さい。
タッツミーとの身長の差がいつもよりずっと、ずっとある。
これじゃあまるで、大人と子供じゃん。
「ナツ、デカくなればいいサッカー選手になれるな」
「おっきく?」
「そ、大人になったらな」
タッツミーはにかっと笑った。
それと同時に、世界が暗転する。
小さな小さな声が聞こえてきた。
「――、おきなさい、」
「お母さん?」
ボーとした表情をする私に、お母さんは額に手を当てる。
「熱、ひいたわね」
「今何時?」
「夜の7時よ」
「え゛!」
「お兄ちゃんから連絡がきて良かったわ」
お母さんは、はぁ、とため息をつくと「お粥持ってくるわね」といって部屋を出て行った。
ゆめだったのか、あれは。
タッツミー若かったし、私小さかったし。
珍しい夢を見た、とタッツミーに報告しておこう。
赤崎妹と、夢
(タッツミー、現役の時ってどんな選手だったんだろ)
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SQUELCH!!