赤崎妹と、公式戦#1 





「天候は快晴! 温度はちょっと暑いぐらい。まぁ支障はでないでしょ」

今日は待ちに待った私達のリーグの開幕戦だ。
スタンドには向こうの応援団が6。うちの応援団が4。
まぁ、向こうはどっかのユースだし、こちらはしょうがない。

「さてさて、向こうの監督さんにはなめられてるっぽいから、相手にもなめられてるっしょ」

ベンチから見渡せば、相手は「楽勝だろ」という顔をしている。
向こうは、たしか去年も結構上位なんだっけか。

「――……勝たしてもらうよ」

大学やユースの試合は、なかなか録画されていない。かといって、偵察に向かわせる人数はうちにはいない。
データはない。
なら、どうするか。前半で全てを予測すればいい。

「赤崎、楽しそうな顔だな」
「ふふふ、楽しいからね」

隣にいた顧問になってくれた教授をみる。

「無名な時が一番気楽でたのしい、学者界もそうでしょ? 教授」
「まぁな」
「すいません、貴方が監督ですかな?」

向こうの監督が教授に向かってそう告げる。……監督は私だっての!

「俺はコーチです。監督はコッチ」
「どうも、監督の赤崎です」
「! おぉ、これはこれは。まさか、監督が子供だなんて思わなくてね」
「あはは、子供ですいませんね。(ブッコロス!)」
「しかも、お嬢さんなんて……まぁ、お互いベストをつくしましょう」

監督はそう言って去っていく。

「なんだ……いやな奴だなって、赤崎?」
「あは、あははは」
「……大丈夫か?」
「あははは、全員集合」

試合の準備をしていたメンバーを集め、並ばす。

「……どうしたんだよ、ナツ」
「ふぇ、怖いよぅ……」
「えらいキレてんなぁ……ナツ」
「前半、大量得点していいよ。バテないくらいに」
「!」
「ボッコボコにしたいからね、ムカつく」
「あ、じゃあ最初の30分のスタイルかえんのか?」
「いや、それは変えない。とりあえず、イラついたから呼んだだけ」
じゃ、頑張ってね。

そういってチームメイトを送り出し、私はベンチに座った。


赤崎妹と、公式戦#1
そういえば、遼兄達が来るって言ってたな。何処にいるんだろう。


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SQUELCH!!