赤崎妹と、志村 





「えーと、おとしましたよー、」

やっときたガンナーズ戦!
テストも無事に終わったし、タッツにも会いたいっていうか、顔出すように言われたからはやめにきてみたよ! スタジアム。
今は、目の前の人がタオルを落としたので声をかける。
茶髪をたてたその人は、見覚えがありました。

「ありがとー」
「じゃ、私はコレで」

ブラジルトリオみたくな事はごめんだ!
とりあえず、ここからはなれなければ! 、なんて思ってたら腕を掴まれました。
相手は大阪なので関西弁で今の気持ちを……

離せや、タレ目。

「そっち、関係者以外立ち入り禁止だけど、」
「ETUの関係者なんで、」
「へぇ、」

へぇ、じゃないっスよ。

「とりあえず、アナタのファンやらなんやらが怖いんではなしてください、志村選手」
「んー? 俺のファンはそんなこと……する……? 、うん、するかもしんない」

ホンマに離せや、タレ目。

「じゃあ、君が噂になってる子かな?」
「はい?」

噂ってなんだ。

「女子サッカーの子がETU出入りしてるって」
「……訂正します、私がETUを出入りしてるのは確かですが、女子サッカーはしてません。大学でサッカーをしてます」
「? けど、テレビに出てた、」
「あれは助っ人です。あのチームには入ってません」
「へぇ、」
「ちなみに、江戸代学園大学のサッカーチームの監督してます」
「江戸代? ……あー……先週、確か、ウチのユースが負けた所だっけ。決勝リーグをかけた準決勝的な試合だったんだよね、ユースのコーチが騒いでたなぁ、」
少人数、しかも無名の大学に負けたって。

約3週間前の試合が、私が動けなかった試合。
先週が、大阪ガンナーズのユースとの試合。スコアは2‐1で江戸代の勝った。
だから、志村選手の言ってることは正しい。

「未来の監督かぁ、うん、いいよね、未来の卵って」
「はい?」

って頭ぐしゃぐしゃするな!
あー、なんかこういうテンポになりそうだから嫌だったんだ!
志村選手と会話すんの!

「名前は?」
「……赤崎ナツッス」
「へー、俺は志村」
「知ってます」
「よろしく」
「はぁ、」

掴まれたままの腕をブンブン振り回される。いたいよ!!

「ねぇ、ナツ。ナツって変わってるって言われない?」
「あなたに言われたくありません」


赤崎妹と、志村
(何してんの? 志村さん。……ん? 女の子?)
((うげ、片山選手まできた))
(噂の子だよ。女子サッカーじゃなくて、江戸代の監督してるんだって)
(はぁ? ほんまなん?)
(本当です。というか、志村選手、放してください)
(こら、選手じゃなくて志村さん)
(……(たすけて! 片山選手!))
(……志村さん、放したり。その子困ってるで)
片山選手いい人!


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SQUELCH!!