「何か凄いにらみ合ってたなぁ、タッツとダルファー監督」
何か面倒くさそうだったから、タッツに声かけないできたけど。
……たまにはさ、タッツの戦略を見抜いたり、自分の戦略が通じるのか仮定するのも、いいよね。
そんなわけで、今日は上の方で観戦します。
チケットは、アレだ。何かチケットいらないよぐらいのちっちゃい子がお父さんにだだこねてたから、交換してきましたよ。
見晴らしいいけど、応援がちょっと騒がしいな、ゴール裏。
大阪ガンナーズのスタメン発表時とか、ブーイングすごかったよ。
それにしても、
「攻撃に攻撃、面白いね、タッツは」
攻撃でやりあえる、そう判断したのかな、それとも、他の事を狙ってか。
志村さんとハウアーと平賀さんの機能を潰す?
ハウアーに杉江もんじゃなく、クロロンをつけて、普通に考えるなら志村さんに村越さんで、そうなれば、
「平賀さんにツバさんか。バテさせる気かな」
「なー、ねーちゃん、応援しないの? さっきからぶつぶつ言ってるけどさ」
「んー?」
おや、お隣の小学生達からのお言葉頂きました。
「叫んだりする応援すると、おねーさんは明日熱出しちゃうのです」
「へー、……これなに、」
「あ、こら、とるなとるな!」
「すっげー!」
ノートとられたぞー。
大学のメンバーのデータからプロまで入ってるぞー。
「返しなさい」
「なぁなぁ、ねーちゃん、何者?」
「さぁ、何者でしょ……!! クロロン!! ハウアーのマークをはずしちゃ駄目だ!!」
「え、」
ゴールネットが揺れる。
「だから……あー、こっから叫んでも意味ないか。クロロン、ハウアーから注意そらしちゃだめだよ。杉江もんも窪田から……ってまぁ、杉江もんは注意そらさないか」
「??」
窪田選手、だっけか。
凄いなぁ、あの人。けど、あれだけ一部が徳化してると、何か一カ所だけでも弱点があるはずだけど。
スタミナが、ないとか。
あ、それ、私か。
「けど、今のままでは食い止めれないかな、もう一点ぐらい入りそう」
「ねーちゃん、どっちの味方だよ!」
「ん、ETU」
となりの小学生のお怒りを受けました。
「王子は不調か超冴えてるかのどっちか」
「不調だよ、ジーノは!」
「そうだ! あんなハンパなパスするわけないじゃん! ジーノが」
「……ハンパなパスを出して、ツバさん――……椿さんと平賀さんを競わせていたらどうする? 大黒柱の平賀さんをバテさして、崩す気かも」
ま、小学生に言っても仕方ないか。
赤崎妹の、戦略よみ
(そろそろノート、返してくれない?)
(ねーちゃん本当に何者?)
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SQUELCH!!