赤崎妹と、監督 





やほ! 皆さんこんにちは!


……何て言ってれば、ナツに思われるか? 残念だが、俺はナツじゃないし、ナツほど能天気――いや、能天気はキタだな、うん、ナツほどテンションが高くない。そんな低血圧で(寝起きが悪いだけ)ドSで(俺は否定するけどな)一言多いと言われる(無意識だ、無意識)俺、サトルこと白川サトルがローテンションで送ります。
何でこんな事してるかっていうと、現実逃避だ。マジ、この監督めんどくさい。ナツと達海さん、どっちかって?
んなもん、両方に決まってる。

「タッツ、コッチが白川サトル、通称サトルだよ」

ナツの言葉に軽く頭を下げる。

「おー、よろしくな」
「こちらこそよろしくお願いします。できればよろしくしたくないんですが」

あ、しまった、つい本音が。
おい、ナツ、わざとらしくため息つくなよ。
達海監督は一瞬驚いたが、二ヒヒ、と笑った。

「言うじゃん、サトルだっけ?」
「サトルは一言多いんだよ、」
「はっ……俺は自分に素直なだけだ」
「サッカー以外は、でしょ?」
「そうかもな、」
「まぁ、ついてこいよ、ナツ、サトル」

ナツと達海監督が並び、後ろから二人を見る。

ナツとは高校からの付き合いだが、向こうはこっちのことを見透かす癖に、コッチは向こうのことを見透かせない。
まぁ、それがナツだし、俺のチームメイト達は恋愛感情を含めずとも好きな奴はおおいし。
俺? 普通だ、普通。
あ、話それたな。まぁ、俺が思うに、ナツと達海監督は似てると思う。
どこが? 全てが。
性格はわからない、けど、雰囲気とか目の表情とかが。
考えに没頭する俺をよそに、二人は会話を弾ませる。

そういやさ、ナツ。さいきん、でっかい蜘蛛があらわれたんだよな、
え? どこ?
ナツがたってるとこ。
いまは、いないから……
あ、く……
!!
はははっ! 冗談だ、じょーだん!
っ! タッツのばかやろー!!

……どこのバカップルだ。
俺は呆れながら、二人を蔑んだ目で見る。頭に浮かんだチームメイト二人に頭の中で合掌。
どんまい、お前等にナツとこの関係は築けねぇ。

赤崎妹と、監督。(白川サトルから見た二人)
(そんな目で見んなよなー、サトル)
(あんた達が、イチャイチャするからだろ)
((ニヒヒ))


81

SQUELCH!!