「はい、シグマありがとう」
「……いや、」
「お、ナツと……シグマじゃん」
「あ、タッツ、」
「こんばんは、達海監督、」
シグマにパーカーを返し、スタンドに行くのもはやいか、なんていいながら入り口付近にいたら、タッツと会いました。
「あれ、ナツ、チケット渡してたっけ?」
「いや、シグマにチケット貰ったから来た」
「何々? デート?」
「違う」「違います」
「持田選手と同じ事言わないでよ、タッツ、」
「持田と?」
「うん、……アレだ、シグマの叔父さんが平泉監督で"お世話になってます"的な会話をしに行っただけだから」
「は? シグマとダンディーって親戚なの?」
「……俺は、平泉監督の甥です、」
「まじかよ……!」
その時達海に電流がはし――……え? しつこいって?
すいません、自重します。
「お前、結構キーパーとしていい線行ってんな、とか思ってたんだけど、まさか高校時代東京ヴィクトリーで修行してたとか?」
ニヒヒ、タッツが笑う。シグマが少し顔を逸らす。
照れてやがる……!
「持田選手に遊ばれたらしいよ、」
「!」
「ズタズタにされたんだって、」
「すっげートラウマっぽいな、それ」
「……でも、」
そのおかげで威力の強いシュートとかの耐久はつきました、
ダメだ! シグマはイジメちゃダメなタイプのピュアっ子だったんだ!
タッツも驚いた顔をした後、少し綻んだ顔をしていた。
うん、穏やか。
「あれ、じゃあ、ダンディーから貰ったのか? そのチケット」
「はい、」
「ってことはヴィクトリー側だな」
「あ……」
「……、ナツ、その下はETUのユニフォームだろ?」
「うん、だって有里さん怖いし」
「ん、」
タッツが渡している物→ETUのコーチとかが着るジャージ。
「えっと?」
「パーカーで無理矢理隠すと有里に怒られるぞ、ワンポイントなりともETUって入ってたほうがいいだろ? サポーターには、適当に言ったらいいしな、」
「〜っ! ありがとう! タッツ、」
タッツに軽く抱きついてみる。
さすがタッツ!
ってなワケで、タッツの服を着てみる。
デカいことは変わらないけど、シグマより小さいな、
赤崎妹と、東京ヴィクトリー#2
(はは、今日負けたらナツがユニフォーム堂々と来てないせいな!)
(え、いやいや、関係ない関係ない!)
(……)
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SQUELCH!!