「あれ、何だ? この写真」
小さい頃のアルバムを触ってたら、数枚の写真が落ちてきた。
「あ、これ、小さい頃の遼兄と私じゃん」
写真に写るのは、ETUのジュニアチームの遼兄と、ピアノの帰りだろうと思われる私だ。詳しく言えば、仏頂面の遼兄とアイスを食べて笑顔満点の私だったり、サッカーボールで遊ぶ私だったり、笑顔満点の遼兄だったり。
あ、笑顔満点の遼兄は写メりましたよ。そりゃあ。遼兄とか、セーラームーンとか、タッツに見せよう。レアだよね、レア。
「あれ? これ、」
最後の数枚をめくってみれば、ETUの選手に抱っこされてボールを持つ私だったりとか、遊んで貰ってる私の写真だ。
背番号は7番かな? 名前は、TA――TSU――
「MI? ……はぁ!? タッツ!?」
写真に写る顔は確かに若い頃のタッツだろう。
落ち着け〜! 私。
ひっひっふー、じゃなくて!!
え、もしかしてタッツ、知ってた!?
「はずい! 会うのがはずい! 会いたくない! 何これ、先に有里さんに見せるべき!? え、何で有里さんが出てきたの自分! ああ゛! オールスターいきにく――」
「何してんだよ、」
ぎゃあ、遼兄、
とりあえず、呪われそうなくらい満面な笑みの遼兄の写真とタッツと映ってる写真を隠す。
「何隠した?」
「あはは、隠してなんか、」
ジリジリと差を詰められる。
「あ、」
「へ? 、あぎゃああ!」
遼兄が指差した方向を見るとかいう、幼稚な手によって写真は奪い去られました。
こんにゃろう!
「……!! 捨てる……」
「満面笑顔ダメー! 捨てちゃだめー! 今の遼兄から想像つかないそれダメ!」
「あ? 本人に権利があるんだ……これ、監督とナツじゃねーか」
「!」
遼兄はしげしげと写真を見つめる。
そして、「思い出した」と呟いた。
「お前がETUの敷地内で迷子になって、俺と母さんが探してたら選手時代の監督と遊んでた時のだ」
「全然覚えてないんだけど、」
「だろうな。監督に聞いたらわかるぜ?」
「聞かない……!」
「俺が聞いてやるよ、」
「!! 遠慮する」
赤崎妹と、写真
(結局言い負かされましたとも。ええ)
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SQUELCH!!