選択肢は二つに一つ(2)
「ナマエとスネークって仲がいいわね」
ピーチ姫のその言葉に、ナマエは余計に身を縮こまらせた。というのも、目の前にはピーチ姫にゼルダ姫、そしてサムスがいて三人でお茶会をしているからだ。育ちがいいとは言えないナマエは、他に比べればマナーなど知らないし、三人のような可憐さも麗しさも欠けているように自分でも感じる。それに、この三人が集まっていると何故か妙に緊張する。
スネークとはなんともない。ただ、自分の好きな人と似ているだけで。そんな事をあやふやに伝えれば、ピーチ姫はパチクリと大きな目を瞬いた。
「恋人か何かかと思ったわ。よく一緒にいるんだもの」
「違いますよ、偶々です、偶々」
「本当にそうなのかしら?」
ゼルダ姫だ。ナマエは首を縦に振った。
「多分同じ世界からきたので気にかけてくれているんですよ、彼は優しいから」
「……ナマエ、貴方なかなかの曲者なのね」
ゼルダ姫の言葉の意味がわからず首をかしげる。そのままサムスに視線を移せば彼女も首をかしげていた。それを見てピーチ姫とゼルダ姫はまた笑う。
「なんだかよくわからないが、ナマエ、何か困ったことがあれば私に言えばいい。対処する」
「ありがとう、サムス」
ナマエはそういって紅茶を口に運ぶ。桃の淡い香りが漂っていた。