選択肢は二つに一つ(4)
ソニックとスネークは仲が悪い。
リンクは二人の仲をそう思っていた。会えば口喧嘩ばかりするし、お互いに気に入らない、とよく口にしている。
そしてそれは、仲間内の共通認識でもある。実際には喧嘩するほど仲が良い、なのだが、喧嘩ばかりでは周りからそう評価されるのは当たり前である。二人の喧嘩の発端は、大体が馬鹿げたようなことだ。
今日の喧嘩の原因は、数分前に遡る。
その時、ソニックはナマエとベンチに座っていた。二人っきりというわけではなく、ナマエは膝の上にピカチュウを乗せ、右にはルカリオが座り、左にソニックがいたのだ。最近よく見かけられるソレ、ナマエ曰く懐かれたから起こるソレに、乱闘を終えたリンクとスネーク、アイクとマルスが通りかかった事から始まる。スネークに威嚇するソニックに、スネークはソニックがいないかのように無視をしナマエに近づきナマエに声をかけた。
「ナマエ、こんなところにいれば冷えるだろう? 今から一緒にディナーでもどうだ?」
スネークの言葉にナマエが考える素振りをみせる。
それがソニックには気に入らなかったらしい。そこから何時ものようにスネークに突っかかったのだ。
意味がわからないと思うかもしれないが、リンクには何故ソニックがスネークに突っかかるのかわかっている。
ナマエと話したいだけ、だ。スネークとナマエが話してしまえば、価値観が合うからこそ周りは置き去りになる。いくらそばにいても、置き去りになるのだ。即ち、ソニックはスネークに妬いている。
ナマエはその事実に気づいているのかいないのか、ため息をつく。リンクのそばにいたアイクは二人の喧嘩を煽り、マルスは苦笑いである。二人の喧嘩はナマエが止められないため、大体は良識を持った大人かサムスが止める。が、今はいない。仕方が無い、とリンクはため息をつき二人の仲裁に入ろうとした、が、
「おい! ファルコ! 何してる!?」
「何って、ナマエを夕飯に誘ってる」
いつの間にか来ていたファルコがナマエの手を取っていた。そのことで、二人の矛先はファルコに向かう。リンクはため息をつく。それと同時にナマエもため息をついた。思わず顔を合わせた二人は苦笑した。