君を中心に世界は回る(14)



 ジョンが何とかその施設を抜けた時、外は明るみ始めていた。これははやく帰らないと不味いと森を見れば、見慣れたバンが止まっているのが見えた。そこに立つ壮年の男性に、ジョンは軽く息を吹いた。ナマエを連れたまま一気に駆け抜ければ待っていたと言わんばかりにバンの扉が開く。ジョンとナマエが乗り込むと、バンは急発進した。

「ったく、心配かけさせやがって」
「悪い」
「とりあえず、病院!! ナマエが気を失ってるんだから、病院行かないと!!」
「その前に高飛びした方がいいと思うがな」

 ジョンはナマエを見る。ナマエはいつしか寝息を立てていた。