Hidden Corpse02


 もうすぐで米花図書館である。もう閉館しているのか、遠巻きに見ても電気が消えている。誰か人が出てきているので、ヤマトたちを見なかったか聞こうとしたが、高遠さんに止められた。

「高遠さん?」
「アキ、彼にはあまり近づかない方がいい。嫌な感じがします」

 そう言って眉を顰めた高遠さんは珍しい。彼は私の手を引いて、図書館を通り過ぎ、かの人の前を通り過ぎる。何故か笑っているその男性は確かに嫌なものがあった。不意に図書館に目を移すと、三階の一部の電気がついた。

「中にまだ人がいるようです」

 図書館近くの角を曲がり、男性が行くのを待つ。しかし、男性は電気がついたのをみて驚いた表情を見せた後、図書館へ向かっていった。そしてまた、消える電気。ヤマト達はおそらくだが、あそこにいるのだろう。

「アキの嫌な予感が当たりそうですね。あのままではヤマト君たちが危ない。あの男は、おそらく、人を殺してる」
「!」
「あの男より先にヤマト君達に合流しましょう。でも、あの男を追えば怪しまれる。タイミングをずらしましょうか」

高遠さんの言葉に頷く。ヤマトは無事なんだろうか。