プロローグのエピローグ


「……オール後のカラオケ四時間はきついって」
「まぁまぁ、今日は休みですし、ゆっくりできるじゃないですか」

 そう言って笑ったアキもソファにぐったりともたれていて流石に疲れているようだ。でも、どこか楽しそうなのは友達ができたからだろう。
 しかし、不意に鳴り響いたインターフォンに、アキは玄関へ向かう。声から察するに美雪さんと金田一が訪ねてきたらしい。少し騒がしいそれに、この眠さの八つ当たりを決行することに決める。俺は置いてあった漫画を手に取り、玄関へ向かった。

「うるせーよ!リア充!」
「いっ!?」

 漫画は金田一の顔面にジャストミートである。ざまぁ、と鼻で笑っていればきょとんとした美雪さんが挨拶してきたので挨拶を返した。

「っの〜〜! いい加減、俺に物投げんのやめろ!」
「俺の機嫌が悪い時に来るお前が悪い」
「なんだよ、その理論!?」
「ははは、ごめんね、はじめちゃん。ヤマトも私もあんまり寝てなくて」
「どこかでかけたの?」
「うん、出かけ先でちょっと事件に巻き込まれちゃって」
「事件?」
「殺人事件だよ、ちゃんと解決したから金田一耕助の孫は引っ込め! それともスマブラでフルボッコにしてやろうか!」
「なんだと〜〜! よし、その勝負、受けてやるよ!」

 そういいながらドタドタと金田一を連れてリビングに上がる。眠気をゲームで吹き飛ばす寸法である。後ろで美雪さんとアキが笑っていたのは、気づかないフリをする。精神年齢がかわらない、だなんて今更である。