Farewell of --大阪城の事件簿05
鑑識さんと話していたら、平次さんに引きづられたなう。連れて来られたのは女性の死体の前だ。これを検死しろと?俺まだ外見上小学生なんだけど。鑑識さんと有意義な話をしたかったんだけど。
「なんかわかるか?」
「触っていいのか?」
「俺が許可する」
いや、平次さんが許可しても。そう思いつつ、死体を見る。
「死因は火傷じゃねーよ。後頭部を強打してる。そっちが原因。しっかし、和葉さんの証言からするに腕からつけたんだろ?」
「おん」
「この服を見る限り着火場所は腕じゃねーよ。背中のほうが燃え広がってる」
「背中?和葉が嘘ついとるんか?」
「腕に水をつけたからとかじゃねーの?」
「……あのさ、思ったんだけどさ、」
「なんや、言うて見い」
「この人、どうやって水面に落ちたんだよ」
俺の言葉に、近くにいた大滝さんが首をかしげた。平次さんもコナンもなにか考えているようだ。
そう、不自然である。橋桁で後頭部を打ったなら背中から落ちるはずなのだ。なのに、背中が浮いた状態、尚且つ背中が燃えている状態で被害者が浮いていた。おかしい。
しかも、落下するなら体が全て、水中に落下するはず。その際、全てが沈下するはずである。なのに、背中が燃えていた。おかしい。『何か』トリックがあるはずだ。本当に落ちたのは「この人」だったのか?橋桁の血液反応をすぐに見るべきだ。見るからに血痕は付着していない。
「……ま、俺が今んとこ言えんのはそれくらい」
「もっと、なんかないんか!」
「だから、言えんのはこれくらいだって」
不機嫌な平次さんからかばうように、俺の目の前に遠山父が立った。平次さんはソレを見て、俺から聞くのを諦めたらしい。死体に目を向けて、死体を揺すった。
「あるはずや!もっと、他殺に繋がる何かは――」
ばちん、という音がしてびっくりする。遠山さんで見えなかったが、どうやら現れた服部父が平次さんを殴ったらしかった。どうやら、現場を荒らしたのにお怒りのようで。荒らしたっちゃ俺も荒らしたけど大丈夫なんだろうか。
そう思いつつ遠山さんが引き上げるようなので道を開ければ、ガシリと手をホールドされました。おい、どういうことだ。俺は気づかれないままパトカーに乗せられる。え、なにこのオプション。
「平蔵、ヤマトくんもつれてくで」
「なんでや、遠山」
「平次君の行動に巻き込まれへんように、やな。ただでさえ、犯人の前で自殺やのーて他殺発言しとる。危ないから保護や保護」
「他殺発言?」
「中々鋭いで。一人目も自殺未遂やのうて、何か爆発物のせいと見抜いたし、二人目の違和感も気づいとったしな」
「ほう」
ちらり、と向いた瞳に苦笑いする。そこまで、怒ってはいないらしい。
「将来、警察になりたいらしいで。将来有望株や」
「ほんまか?」
「正しくは警察か緊急救命士か監察医になりたいんやと」
「ほんなら、事件解決するまで大阪府警本部の見学でもしとくか?」
「ええ考えやな、どうや?ヤマトくん」
「え、いいんですか?」
「おん、平次の行動に巻き込まれたり犯人になんかされるよりマシやからな」
そう告げた服部父に、コナンはなにかややこしいことに巻き込まれるらしいと納得する。悪いな、コナン。お前は悪運強いから、どんなことになっても大丈夫たと信じてる。探偵二人いれば解決するだろ。