血溜ノ間殺人事件(07)
海峰くんの動機は入学のことがきっかけだったらしい。星くんは、海峰くんを名乗り入学辞退させ、自分は志望校へ合格。海峰くんの母親は海峰くんが志望校へ通えないことが原因で自殺。真相を知った海峰くんは、星くんを恨み、手にかけた。
私が襲われたのは、事件現場をみたのと、星くんを殺すためだったらしい。待て、それならなぜ私を脱がした。と、いうか、私を襲ったのは彼だったんだろうか。
「じゃあ、どうして、アキちゃんは……」
「そこ、なんですが。私を襲ったのは海峰くんではありませんね?」
「え、」
「おかしいでしょう? 私は背後から殴られた。倒れた人は前にいる。前にしか隠れる場所はない。と、なれば――別の人物が私を背後からと考えたほうが早い気がする。真相を教えて」
「信じてもらえないかもしれないけど、飯塚先輩を襲ったのは俺じゃない。飯塚先輩が来た時、俺は慌てて隠れたんだ。飯塚先輩は、星が生きてるかどうか確認したりしてた。そして、後ろから近づいてきた?さんに殴られて――」
「おい、待て! 俺は関わってない!!」
吼えた昨日の対戦相手を無視し、海峰くんを見る。
「海峰くん、続けて」
「……俺が、戸惑ってたら、同じ穴のむくろだって、言われて」
「おい!!」
「星に恨みがあるなら、目の前で飯塚先輩を殺せば、絶望するからって言われて……」
「そんなことやっていない!! そいつの妄言だ!!」
「反論は後で聞きますから、黙りなさい」
にっこりと笑みを浮かべてそう告げれば、黙った彼。よろしい、と息を吐いて海峰くんを見る。
「でもその前に、飯塚先輩を、?さんが脱がせて、星の目の前で犯してやろうって。そっちの方が絶望するからって」
「あぁ、だから、私は下着の上に学ランだったわけですね」
「アキちゃん、それ、落ち着いて言うところじゃないよ!」
「俺は断ったんです。そんなことはできないって……」
なるほど。で、結局は私を殺さず手も出さずだったらしい。負けた腹いせだろうな、と思いつつ対戦相手さんをみる。さて、証拠はどこだ。
「まぁ、漫画やドラマなどの定番といえば」
彼に近づき、携帯をスる。携帯を開けて画像フォルダを見れば、やはりあったのは気を失っている私の下着だけきている写真で。星くんの死体まで取っているのを見ると、なかなかの異常癖だ。中にはムービーもある。
「証拠はこれかな」
「俺の携帯!!」
とりあえず、剣持警部に携帯を渡せばそれを見た剣持警部が顔をしかめる。証拠として確保、と他の警察に渡って行ったそれ。
「後で消去してくださいね。恥ずかしくてしにます」