ロサンゼルスのホテルにて(03)


高遠くんに連れられ、バーなう。お酒を飲めないので、テディベアを抱えつつオレンジジュースを飲む。そして、聞こえてきた会話に高遠くんはクツクツと笑った。どうしたのかと首を傾げると、そばにいたブロンド女性が高遠くんに対して怒っているようである。となりにいる人はさっき殴られていた人だろうか。去ろうとする高遠くんに、ちょっと先にいってて、と耳打ちする。頷きながらも数メートル前で止まった高遠くんをよそに、私はさっき拾ったものを彼に渡した。

「これ、お兄さん達のですよね?」
「あら、拾ってくれたの?ありがとう」

ブロンド女性の言葉にフルフルと首を振る。そして、小さく手を振って高遠くんのとなりにならんだ。

「何を渡してたんです?」
「なんか、さっき拾ったものを」
「あぁ、盗聴器かな」

その言葉にフリーズしていれば、高遠くんはあの二人は警察だと教えてくれた。