ロサンゼルスのホテルにて(04)


「気晴らしにマジックしませんか?」

カードを持って先程の二人に突撃してみる。ドキドキである。二人はきょとんとした後、少し笑みを浮かべてカードを見た。

「好きなカードを一枚どうぞ!」

お兄さんがカードをとったのをみてから、私は小さなトランプを見えないように取り出す。一瞬で出したようにみえるように気をつけて、だ。

「お兄さんの引いたカードはこれですか?」
「凄い!どうしてわかったの?」

驚きながら首を傾げたブロンド女性に満足して笑う。

「アキ、ポーカーフェイスが破れてますよ」
「へ?あ、」

クスクスと笑いながらやって来た高遠くんは、私の手からカードを取るとそれを花にして見せる。その花はそのまま私の髪飾りになった。

「さっきのマジックは私が教えたものです」

そこからマジックの種明かしをする高遠くんを見上げる。今日はテディベアも貰ったし、花の髪飾りももらえて嬉しい限りである。

「さて、行きましょうか。アキ」
「いいんですか?」
「ええ、もう解けたようですし」

そう言って繋がれた手。歩き出した高遠くんについて私も歩き出す。

「グッドラック!日本から来た刑事さん」

高遠くんの言葉に、私は振り向いて小さく手を振った。