ロサンゼルスのホテルにて(終)
「なぁ、アキ」
「どうしたの、はじめちゃん。明智警視もこんにちは」
「お前、3年前にロサンゼルス行ってたか?」
「……なんで知ってるの?」
「やっぱりか! 明智警視の話に出て来たアキってお前か!! ってことはマスクマンは高遠決定じゃねーか!」
犯罪、犯罪、とわぁわぁと騒ぐはじめちゃんに首を傾げる。高遠さんは元より犯罪者だけど。
「やっぱりアキさんだったんですね。おもかげがあるとは思っていましたが」
「と、いうことはやっぱりアレは明智警視だったんですね。下手なマジックを見せてしまい、申し訳ないです」
「いえいえ、貴方のあのマジックのお陰で解けた謎もありましたし」
明智警視の言葉に首を傾げる。はて?
「アキちゃん、家族でロサンゼルス行ったの?」
「ううん、高遠さんと一緒に行った。ショーやるからみに来ないかって誘われて」
「……なぁ、アキ。一応聞いとくけど、高遠とは違う部屋で泊まったんだよな?」
「……同じ部屋だったよ?」
「さ、さすがに違うベッドよね?」
「一緒だったけど……」
「……」
固まった三人に苦笑いする。一緒に寝たのは私の寝つきが悪かったからで。
「その時は何もなかったよ。その時の高遠さんはお兄さんって感じだったし」
「よかった……。て、は? その時は?」
いらないことを言ってしまったなと後悔する。苦笑いしついれば、明智警視がため息を吐いた。