こうなる運命なのである。壊れてしまったファル。力がもうほとんど入らない体。ひゅうひゅうとしか音を漏らさない喉。見上げた先にいるジャックはまた古い銃を構えて私を見下ろした。あのときと同じだ。周りが白い花畑なのか、白いホールなのか。違うのはそんな場所の違いだけだろう。
ああ、終わる。また夢から覚めるのだろうか。それとも、今度訪れるのは本当の死か。そんな物はどうでもいいのかもしれない。とりあえず、私はまた死ぬ。しかし、その前にやることがあった。彼の呪いを解いてあげなければならない。彼の記憶を得た陛下が私の最後の呪いをはねのけれなかったように、彼もまた私が残した呪いに縛られているのだときいた。本当は、愛していたんだよ。そんな、一言に。
呪いを解いてあげようと彼を見上げて、笑う。あのときのように、穏やかに。
「ジャック、ほんとうのことをおしえてあげよう」
「……」
「わたしは、きみがだいきらいだ」
彼が引き金を引く。衝撃が走る。暗転するなか、声が聞こえた。
「――そうか、それでも、俺は、きみを愛している」
そのたった一言で、私は。
アウターハッピーエンド
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