「ヘイティ?」
 そう混乱したように告げたのはオセロットだろう。彼はただ唖然としたように彼女を見て、彼女はただまっすぐに彼を見た。ソリダスと呼ばれた男はチラリと彼女を見てオセロットを見た。オセロットが混乱していることなど、簡単に見て取れた。彼も同様をするのか、とスネークは彼女と彼を見比べる。
「ヘイティ? 貴方は、あそこで――」
「……貴方は誰かと勘違いしてる」
 そう否定した彼女に、オセロットは目を見開いた。
「……あの人は、あそこで死んだ。それは貴方達が一番良くしること。……あの人が止めたかったことは止められなかった」
「……止めたかったこと?」
「……なんでもない。貴方がそれを知る必要はないのだから」
 彼女は静かに銃を構える。
「私はプリーズラク。あの花の亡霊。スネークの相棒だ」
 そう言って彼女は引き金を引いた。トーン、という彼女が持つ銃の独特な音が響き、オセロットは我に返ったようにその兵器の上から彼女を見下ろした。

9

mokuji