SQUELCH!!


騒動の後で



「また静かになったな」
 帰る彼らを見送って、あのテラスにもにた本丸の一室で景色を見る。数日間灯っていた電気が消え、鶯丸さんの言うとおり静かな街になっていた。獅子王さんは手続きの都合上定家本丸に向かうことになり、清水本丸にいたそれ以外の刀剣は私とお隣さん、そして偶然にもこの本丸にいた他の本丸――八幡本丸や安曇本丸、相模本丸――に預けるという形で配属されることになた。定家本丸の審神者さんの説明にうなずいてくれた審神者さん達はいい人なのだろう。お隣さんの配慮で刀派や仲が良い刀剣同士をできるだけばらけないようにしている、らしい。そんなこんなで私の本丸には新しく数振りの刀が増えた。大包平さんが一方的に刀の一部を敵視しているのかなんなのか、とりあえず大包平さんの怒鳴り声のような声が聞こえる。ついでに長谷部さんが叱る声もする。それを聞いた鶯丸さんがお茶をすすった。
「でも中は酷く賑やかになったものだな。賑やかになるのはいいことだ」
「そうですね」
 そうのんびりとお茶を飲んでいれば、「あの、審神者様」と声がかかる。そちらを見れば短刀達が顔を覗かせていた。そっくりな二人に鶯丸さんが手をひらりと振る。
「おお、平野と前田か。一緒に茶でもどうだ」
「いえ、あの、」
 もじっとしている二人に、首をかしげる。どうかしたのだろうか?と思っていれば、その後ろから薬研くんが顔を覗かせた。
「たーいしょ、大包平の旦那と同田貫の旦那、御手杵、誰を誉にするか決めねぇとまた器物破損するぞ」
 その言葉に私は首をかしげる。
「あのとき、化け物相手に誰が誉かって揉めてんだ。このままだと十中八九、手合わせになるぞ」
 薬研くんのことばに鶯丸さんが立ち上がる。「いくぞ、主」といった彼は恐らく面白いものがみたいのだろう。仕方ない、と半ば私にも責任があるので立ち上がる。ついでだし、みんなでアイスでも食べるかと短刀達をみる。アイスを食べようと手招けば、薬研くんに押されて二人もついてくる。外で手合わせを始めていた三人に、とりあえず臨時だし三人誉でと言えば納得されない顔をされてしまった。
「そんなこと言うならアイスはなしで」
 その一言で喧嘩をやめる彼らは少し可愛らしい、だなんて言ったら怒るだろうからいわないけれど。


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