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お医者さんにUAE行ってくる! と笑いながら言えば彼は変な顔をした。まぁ止められることはなく、ぐちぐちと渡航の注意や紹介状、薬の説明書などを発行してくれる彼はいい人だ。最後に何かと言った彼に私は口を開く。
「ねぇ、ドクター。聞きたいんだけどさー、」
「なんですか?」
「私ってあと何年は生きれるの?」
そう尋ねれば近くにいた看護師も面と向かっていた医者も動きを止める。
「……苗字さんの場合、同じ病気の症例が世界的に見ても少なくてなんとも言えません。類似した症例の場合は手術をすることで五年以上の生存率は跳ね上がります。手術は日本で認められていないものですから費用は高額です」
「ふぅん、今のままなら五年も生きられない可能性の方が高いんだ」
「……そうなります」
「なら、次のワールドカップが最後かな」
「……手術は受けたくありませんか?」
「うーん……わかんないです」
私は目を伏せてそう告げる。
「最近になって、よくわかんなくなってきました」