はんせいかいはまたこんど




 なるほど、そういうことか、と軍師達がこぼす。通りで人間が武装しないわけである。恐らくは人間が武装するよりもポケモンの方が下手をしたら強いのだ。

「これは……はっきり言って想定外ですね。まさかこれほどまでポケモン殿が強いとは」
「そうだね、下手に人間が武装するよりも、ポケモンの方が強い。もしかしたら、平和だから武装しないというよりはポケモンがいるから武装しないのかもしれない」
「しかし、最初に会ったのが荀攸殿や徐庶殿でよかった。もしケイファが妖魔に操られていれば、こちらは対処が難しい」
「ちょっとちょっと、きなくさい話はやめようよ〜、ケイファやポケモン達は望んでないよ」
「はい、それは理解しています。が、万が一を考えるのが我々の仕事です」

 状況はコロコロ変わる。攻勢に出たと思えば、受け流されて防御される。熟考する暇はほとんどなく、即座に指示をして自分に有利な状況に導かなければならない。郭嘉はそれを眺めながら口を開いた。

「まぁ、それを抜きにしても、なかなか面白そうだね」
「郭嘉殿にとってはそうだろうな」

 賈詡はそう言って肩を竦める。郭嘉は戦好きだ。それを満たせるものであるには間違いはない。
 はっけによる麻痺で見るからに動きが遅くなったウーラオスに、ルカリオが波動弾を当てる。が、それを耐えてみせたウーラオスは拳を振り上げた。

「げげげ、ルカリオ、八卦で受け流し!」

 とはいうが、ウーラオスの拳はルカリオにもろにあたった。一撃必殺! である。目を回して倒れたルカリオに満寵が口を開く。

「勝負あり、って感じだね!」

 がっくしと肩を落としたケイファはルカリオを一度ボールにしまうと、ウーラオスに近づいて握手をした。

「ウーラオス強いね……ルカリオも今回はいい線行ったんだけどなぁ」
「ぐぉ」

 ウーラオスはそう鳴くとぽんとケイファをなでた。ケイファはきのみをとりだしてウーラオスに渡す。パクパクとウーラオスはきのみを食べ始めたが。ケイファはルカリオのボールを持って一度暮らしているゲルに戻る。てんてんてろりん、という小気味よい音がしたと思えば、ケイファとルカリオがまた外に出てきた。

「ウーラオスはやっぱり強いなぁ。見切りが使えないのはおおきいよね」
「くぉん」
「波動弾を中心の技を考えるかなぁ」

 うーん、と考え込んだケイファに、徐庶が「ケイファ」と呼べばハッとしたように徐庶達を見た。ダクマとリオルがルカリオに駆け寄っていく。ルカリオはケイファに一礼してウーラオスに並んだ。

「そうだった、カクカさんに手本を見せてたんだった! わかった!?」
「流れはわかったよ、面白そうだね。でも、私にはポケモンがいないけれど……」
「うん! お兄さんと仲良しになれるポケモンを探すところからしよう! どんなポケモンがいいかなぁ?」
「魚粛殿は炎、徐庶殿は地面と竜、荀攸殿は飛行だったね」
「あとは、リクソンさんも地面だよ! コータツさんのココガラは進化したら鋼属性にもなる」
「では、できればそれ以外の属性の子にしようかな。いろんな属性を分けて持っていた方が面白そうだ」
「ケイファもそう思う!! でも慣れたら複数匹つれてもいけるから、まぁタイプはバラけるんじゃないかなぁ」
「そう言えば、色んなポケモン殿がいますが、氷属性はあまり見かけませんね」
「氷属性のポケモンは寒いのが好きだから、あそこにいるよ」

 ケイファはそう言って別の建物を指差す。

「最後の材料がそこにあるから、どっちにしろ入らなきゃいけないし、入ってみる?」
「いいの?」
「いいよ。でもとっても寒いから、ぼーかんぎ貸してあげる!」

 ケイファはそう言ってマルと一緒にゲルに入る。ガタガタと何かを動かす音がしたと思えば、数分後にはモコモコした服などを抱えてやってきた。


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