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呪いを解きましょう



 第一現場。山ノ内さんは頭を花瓶で殴られましたが、どうしてあそこに空の花瓶があったのでしょうか。無残にもゴミ箱に捨てられた花を拾います。午前の段階ではまだまだきれいだったでしょう。

 第二現場。細工された手錠はありませんでしたが、まぁ、おそらくそちらは兄が対応するでしょう。そのまま見つけた水筒を手に取ります。

 蘭堂さんの控室。空いた水筒が洗面台にあるのを見つけそれを手に取ります。さて、私の準備は終わりです。後は花森さんの控室でみなさんが帰ってくるのを明智警視たちと待ちましょう。

「おかえりなさい。やはり、あの袋から毒が検出されましたよ」

 そう告げた兄に、「では、もう犯人はいませんね」と告げます。兄は少し首を傾げて――納得しました。明智警視はきょとんとしています。

「随分と一つ一つが雑だと思っていたんですが」
「まあ、これで花森さんが云々となっていれば混乱してたでしょうね」
「どういうことです?」
「まぁまぁ、明智警視。遥が謎を解き明かしてくれたようですし、遥の話を聞きましょう」

 兄の言葉に、扉付近にいた誰かが反応しました。

「遥――? まさか!」

 そう告げたのはスクワードさんです。スクワードさんは私に近づきます。兄はわかっていてわざと私の名をいったのでしょう。それに続いて顔を出した高校生組に息を吐きます。5人はまだ帰ってきていません。火祀先輩を見れば、苦々しい顔をしていました。すなわち、あの中の誰かが霧島なのでしょう。
 慌てたように帰ってきた野崎くんと千代さん、御子柴くん、それについてきたのであろう付き人さんに息を吐きます。堀先輩と遊さんはしばらく時間がかかるでしょう。しかたありません。勘付いた兄は説明を放棄しています。私の無実を証明するには、やるしかありません。
 眼鏡を取り上に投げます。薔薇に変わったそれは散りました。髪型もいつものように直します。

「やれやれ、遙一兄さんは説明を放棄したようですし、仕方ありません。探偵役は苦手なんですが」

 そう肩をすくめてみます。

「種明かしを始めましょうか、皆さん」



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