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仕返しは派手にする主義です
「おー、近宮。大丈夫だったか?」
「堀先輩、ご迷惑をおかけしました。もう腫れは引きましたよ」
サボってすいません、と言えば頭を撫でられました。その後堀先輩の友人曰く、堀ちゃんすごい心配してたよ、とのこと。ふむ、それは申し訳ないことをしました。あれからは兄と一緒にいたので、古傷も蓋されました。しばらく兄は家にいるそうです。嬉しい。未だに心配する堀先輩に、ニコリと笑います。
「次から返り討ちにしますね」
さらりとそういえば、早速やってきた例の人は私を睨みつけました。あーはいはい、昨日は感傷的になりましたが、兄さんと鳩に癒されたので何もありませんよ。なので、ニコリと笑う。
「おはようございます」
そういえば足早に去っていく彼に嫌がらせを続行します。どこからともなくバラを取り出し、彼の鞄に投げました。そこから糸を引くような動作をすれば「!!?」となりながら引きずられてくる彼に、ニコリとまた笑います。
「お は よ う ご ざ い ま す 。ちゃんと返事はしましょうね?先輩?」
「ぁあ?」
「ぁあ? は返事ではありませんよ。そんなこともできないようではこの先の人生詰んでますね、ご愁傷様です」
「なんだとテメェ!」
「あ、そう言えば昨日先輩に言われたことを色々考えたんですよ。娘ってことを隠そうと思ったんですが吹っ切れました。前面に押し出したいと思います」
殴りかかってきた彼の腕をパシリと取って、ニコリと笑いました。たじろいだ彼は捨て台詞を吐いて踵を返したので、残念、と息を吐きます。
「もっと嫌がらせをするつもりだったのに」
「お前なぁ……」
呆れた堀先輩とは違い、近くにいた堀先輩の友人が「例えば?」と首をかしげました。気になるようです。
「見たいですか?」
「ちょっときになる」
「では、三つカウントすると彼に面白いことが起こります」
首をかしげた二人に、笑って口を開きました。
「ワン、ツー、スリー!」
そう言えば、彼の鞄から鳩がたくさん飛び出て彼は本気で焦っていました。それを写真に撮り、笑います。仕返しというか、嫌がらせは成功です。
「あー、すっきりした」
「今のどうやったの、近宮ちゃん」
「秘密です」
「……まぁ、今のでアイツも懲りただろ」
堀先輩がそう言ったので頷いておきます。ことあるごとに彼が私に突っ掛かるようになるとは予想していませんでした。
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