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ダークヒーロー資質な彼女



「野崎、次はダークヒーローと正統派ヒーロー王子の話書いてくれ」

 その言葉に野崎くんが首をかしげた。今日は、堀先輩といつも一緒に来る遥さんはお兄さんと食事ということでいない。ので、本日は堀先輩と私、野崎くんという組み合わせなのである。

「いいですけど」
「最後に二人が派手に対峙するとかそんなんな」

 それだけ告げて原稿に向き合った堀先輩。王子は鹿島くんだろうけど、ダークヒーローは誰なんだろうか、と思ってみる。

「ダークヒーロー……あぁ、近宮ですか」
「ああ」
「え? 遥さん!? あの遥さん!?」
紳士的な魔法使いの!?

原稿を置いて二人を見れば、二人はコクコクと頷いた。

「結構近宮はダークヒーロー気質だぞ」
「ええ!?」
「前からポイとは思ってたんだけどな。この前のであいつはダークヒーローだと確信した」

うんうん、と頷いた堀先輩に、ダークヒーローな遥さんを思い浮かべる。うーん、イマイチピンとこない。

「この前?」
「あぁ、事件に巻き込まれてな。そこでまた色々あったんだ」
「事件」

 すちゃっとメモを用意した野崎くんに、堀先輩は「原稿しろ」と告げる。

「アイツはなんか鹿島とは違う意味で心配なんだよな。目を離すとどっか行っちまいそう」
「あぁ!それはわかります!」



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