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魔術団について



 マジックショーが開催されるか否か、という時にバーに集まっています。明智警視と兄の奢りでジュースなう、です。また推理をしあう明智警視、金田一くん、兄。それを聞く佐木くん、剣持警部を他所に、美雪さんと私達はパンフレットをめくっていました。パンフレットには山神魔術団のこと、各人の紹介が書かれています。
 ファイアーマジックが得意なジェントル山神、ウォーターマジックが得意なマーメイド夕海、カードマジックが得意なピエロ左近寺、サイコマジックが得意なチャネラー桜庭に、スタンダップマジックが得意なノーブル由良間。

「なんか独特なネーミングセンスだな」

 そう告げた堀先輩に、千代さんが「あれ?」と首をかしげます。おそらく、母の紹介を読んだのでしょう。

「近宮?」

 同じく読んだ周りも視線が私に向きます。私は降参ポーズをとりました。

「私の母です」
「え!?」
「お前っ……」
「わぁ!遥さんのお母さんって、マジシャンだったんだ!」
「はい」
「だから海外を転々としてたんだな」

 記事に目を落とします。私のことは書かれていませんでした。おそらく、近宮玲子が死んでいるのを知るのは堀先輩だけなのでしょう。

「――残念ながら、母はもうこの世にはいませんので、今はジェントル山神が魔術団を率いていますよ」

 そう言って微笑めば、堀先輩と遊さんに頭を撫でられました。二人に撫でられることが多いのは気のせいではありません。

「あぁ、だから、高遠と呼ばなきゃいけないんだな」
「ばれちゃったら気まずいもんね!」
「だから、伊達眼鏡にマスクつけてるのか」
「似合うでしょう?」
「まぁ、雰囲気は変わるな」
「なんなら、ぶりっ子しましょうか」
「遥のぶりっ子!? みたい!!」

 反応した遊さんにを見上げます。

「ゆ、遊さん、ぶりっ子なんて、そんな恥ずかしいこと、できるわけないじゃないですかぁ……私には無理ですよっ!」

 視線を斜め下にし、遊さんに告げてみる。かーわーいーいー!と頭を撫でてくる遊さんに、堀先輩がぼやいた。

「お前……やっぱ演技力高いな」
「えっ!?あ、……も、もう!堀先輩、そんなこと言わないでくださいっ!遊さんも何か言ってください!」
「遥、堀ちゃん先輩はぶりっ子するのを羨ましがってるだけだよ」
「や、やっぱり、堀ちゃん先輩って、」

 そのあと二人で殴られこんこんと説教されました。正座辛い。兄は微笑んでるだけで助けてくれませんでした。
 そうこうしている間にさとみさんがやってきてマジックショーを行うと告げてくれました。事件が起きたのに?と返した千代さんはまともです。さとみさんは「事件が起きたからこそ、みなさんを楽しませるために」と告げて去って行きました。理由としては妥当です。



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