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センサーは搭載されていません



「そういえば」

  私が口を開いたことにより、前にいた堀先輩と左にいた千代さんが顔を上げます。本日は兄がいないので、夕飯は野崎くん家でお呼ばれです。野崎くんは只今料理中でしょう。

「火祀先輩に、一緒に来て欲しい場所があると言われました」
「……は?」

  目の前にいた堀先輩がポカンとした顔をします。千代さんが野崎くんを呼びました。

「いえ、ね。どうやら元は彼女さんと行くつもりだったようですが、彼女に振られてしまったので、私が誘われました」

  淡々と告げれば、野崎くんは「行くべき」と即答し、堀先輩は顔をしかめます。

「何処に?」
「軽井沢だそうです。なんでも、軽井沢に別荘があって、家族が集まるのだとか」
「大胆だな、火祀先輩」
「と、いうよりは、そこが苦手で行きたくないけど行くしかないから誰でもいいから連れて行くって感じでしょうか」
「お泊まり?」
「多分。……あぁ、彼はおそらくああ見えて結構初心なので、大丈夫ですよ。私が手を取るだけで固まりますからね、彼。兄は日本にはいませんし、まぁ、行ってきます」
「感想よろしく」
「金田一くんと出くわす可能性がありますが、それでもいいのなら」

  私の言葉に、三人は面白い表情です。私には金田一くんセンサーがあると言われました。いえ、センサーというより、昔関わった事件に関係があるだけなのですが。



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