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生憎そういう考えはわかりません
犯人は金田一くんの幼馴染だったみたいです。お決まりになりつつある犯人の攻撃を先輩が食い止めるという少しかっこいい展開に出くわしました。なにはともわれ、一件落着です。めでたし、めでたしでしょうか。ああ、でも、金田一くんにとっても先輩にとってもあまりいい終わり方ではないでしょう。明智警視に霧島云々は頼みましたがどうなることやら、です。先輩は気にしていないようでした。曰く、元からきな臭かったとか。今もバイトしつつアパード暮らしらしいので関係がないと言い張っていました。一応頭をなでましたが、怒られました。まぁ、子供じゃありませんし、ね。
「という感じですかね」
定例となった野崎くんに対する報告会、もとい、アシスタント作業でそう言えば千代さんと野崎くんが目を瞬きました。そして、野崎くんがマッハで何かをメモるのがわかります。
「遥さん、え、なに、遥さん、あの先輩とそういう関係なの?」
「?そういう関係ってそういう関係です?」
混乱をする千代さんに、私は首を傾げます。そして考えた後、少女漫画的展開にだったことを思い出しました。しかし、生憎ながら先輩と私はそういう関係ではありません。
「――生憎ながらってなんでしょう?」
自分で行っておきながら、生憎ながらという言葉に引っかかりを覚えます。でも、きっと、気づかなくていいことだと思うのです。そう、きっと、気づかなくていいいことです。
そのまま原稿用紙に目を落とします。今考えるべきことは、箱に乗ったような人物をどう治すかが問題なのです。
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