42
遠山さんと一緒



 その後、七瀬さんに誘われてお風呂に行けば白樹さんとも会いました。どうやら彼女は兄と一緒に事件に巻き込まれている方の金田一くんとも知り合いのようです。ジゼルさんと入れ替わりで入ります。湯船には薔薇が浮いていました。
 お風呂でのんびりした後、金田一くん達と合流します。祭沢さんが怒って出てきたのを見送ります。そろそろ兄に電話しなければいけません。
 金田一くん達と別れると、遠山さんに出会いました。彼は兄以上に飄々としていて掴みどころがありません。少し会話して、部屋に戻ります。兄に電話をすれば、懇々と怒られました。また兄の方で悲鳴が上がります。忙しいようですね。あの兄弟には何か死神が付いているのでしょうか。それを言うとブーメランですね。気にしません。


  翌朝、青薔薇のお披露目らしいです。扉は固く閉ざされ空きません。テラスの方から、と言われ、テラスに向かいます。そこにあったのは祭沢さんの死体です。絵画に見立てられてるだけあり、とても美しいそれでした。祭沢さん犯人自殺案がでて、まわりは解散していきます。その際、遠山さんが毛利さんにガラスカッターを要求しました。毛利さんはこの屋敷に刃物がないと告げました。

「ガラスカッター、持ってますよ」

 そう言って懐から取り出しまし、遠山さんに渡します。なんで持ってるんだ、という真壁さんの顔に、「金田一くんの兄とよく合うんですが、よく事件に巻き込まれてしまうので何かあったときように」といえば、金田一くんが頭をぶつけました。私の発言に悪気はありません。そのまま二人に持っていた手袋を渡すだけ渡して私も部屋に戻ろうとしたら、遠山さんに腕を引かれて止められました。

「近宮さん、」
「はい?」
「……君は少々危なっかしいから気をつけた方がいい」

 そう告げた彼に、目を瞬きます。心配されたようです。ありがとうございます、と告げれば彼は手を離しました。彼は何者なんでしょうか。昔であれば、兄や私の位置です。犯罪者なのかもしれません。そして、家族を探している。遠山さんと私、ジゼルさんは兄妹なのでしょいか。そこに兄も加わればカオスな気がします。まぁ、全ては推論ですが。

  部屋に戻ってしばらくすれば、またローゼンクロイツから指示がきます。時間の指定場所に行けば、真壁さんがいました。彼もローゼンクロイツに呼び出されたそうです。

「近宮の家族は?」
「母が亡くなったので、兄と二人暮らしです」
「……父親は?」
「わかりません。兄も知らないみたいなので」

 そう言うと、不意に扉が開きました。金田一くんと七瀬さんです。走る彼らを追いましょう。途中で様々な人と合流し、最後の廊下に差し迫った時、金田一くんは口を開きました。

「高宮!」
「何かあったようだね」

 そう告げた彼に、なるほど本名は高宮でしたか、と思います。そのまま部屋に入れば、禅田さんが亡くなっていました。また歌を詠んだジゼルさんに、ああ、ドジを踏んでしまったな、と思います。まぁ、私には関係ありません。
 そのままエントランスにまで移動すれば、ジゼルさんが高宮さんを名指ししました。犯罪プロデューサー。なるほど、やはり立ち位置的には同じでした。
 佐久羅さんが彼を立たせ、遊戯室へと連れて行きます。金田一くんは彼が犯人ではない、と、主張しますが、聞き入れることもなく。
 高宮さんと話しようとすれば、真壁さんと会いました。彼もこっそり話を聞いているようです。やはり、金田一くんは高宮さんの兄妹探しを頼まれたようでした。そして、私と真壁さんは高宮さんに名指しされます。それを聞いた彼は耐えられない、というように駆け出しました。金田一くんがそれを追います。私はそれを見送って、高宮さんの部屋へ向かいました。



PREV BACK NEXT