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血筋は関係ありませんよ、恐らくは
ずっとここにいるのはいけない、と部屋を後にします。
ローゼンクロイツには気をつけて、と言われました。エントランスに行けば、ちょうど人が集まっていました。刑事さんと少年がいました。金田一くんの知り合いだそうです。剣持、と名乗りましたが、剣持警部の知り合いでしょうか。兄弟かもしれません。目の前にいる彼の方はユニークっぽいですけどね。
金田一くんにどこにいたか聞かれ、高宮さんと話していたと正しく告げます。刑事さんに怒られました。
「いえ、兄かもしれないなら話すべきかな、と」
さらりとそう言えば、金田一くんと七瀬さん、真壁さんが顔を見合わせました。別の部屋に移動すると、剣持刑事は私を見ました。
「高宮と君が兄妹? 見えないな」
「正しくはかもしれない、ですよ。私は片親でしたので」
「でも、お兄さんと暮らしてるんだろ?」
真壁さんの言葉に頷きます。
「はい。しかし、ややこしいんですが、兄と私は生き別れの兄妹みたいなものでして。私は母に育てられ、兄は父に育てられました」
「――なら、違うんじゃないか」
「兄は父について、こう言ってるんです。彼と自分は血が繋がっていなかった、と。私と兄は確かに血は繋がっています。両親も同じです。それは検査しましたから正しいでしょう。父が不明なら、兄や姉が増えても違和感はありません……という話を高宮さんとしました」
私の言葉に、真壁さんが口を開きます。
「怖くないのか?」
「何がです?」
「自分に犯罪者と同じ血が流れてるかもしれないんだぞ!」
「そんなことですか。人は人、でしょう? 犯罪者の血が犯罪を云々というなら、この世界は犯罪で溢れてしまいますよ。しかし――」
そこで一度区切ります。周りの視線は私から外れません。
「血筋、というものは何かあるのかもしれません。金田一くん達の正義感推理力は血筋のものがあるのでしょう。貴方達は、真実を見抜くことに使命感を得ています。私と兄に流れる血は、お互いマジシャンをしているあたり、人を欺くことに快感を得るのです。それはおそらく、彼も同じかもしれない」
窓の外へ視線を外します。外は快晴です。
「ま、私は犯罪をする予定はありませんし、やはり、人は人ですかね」
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