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私は青の風邪薬
なんとか家に帰りました。
というのも、途中であった火祀先輩がコンビニでビニール傘を買ってくれました。他校の方と一緒でしたが、喧嘩仲間ではないみたいです。爽やかな人でした。今度、お礼はちゃんとしましょうか。
冷え切った体を温めるため、お風呂に入りますが、これはヤバい気がします。お風呂から上がり、着替えてからふらふらとベッドに行き沈み込みました。体がだるいです。
思えば、元からその兆候はあったのでしょう。周りを面倒だと思ってしまったのも、部活あるなしを忘れていたのも、全てそれです。
沈んでいく意識に、ため息をついたのは仕方がありません。
何時間たったのでしょうか。目をゆっくり開ければどこか霞んだ世界でした。目を覚ましても怠い体、というより力が入らないそれに、どうしようかと考えますが、全く浮かびません。
とりあえず、携帯をみれば兄から数件電話が入っていました。携帯の時間はもうすぐ夜中を指します。とりあえず兄のことですから、起きているでしょう。履歴から兄の携帯にかけます。
「あぁ、遥ですか?」
聞こえてきた声に安堵すると共に泣きそうになってきました。兄にかけないほうがよかったのかもしれません。風邪をひくと寂しい気分になるといいますが、他人事だと思っていました。
「――遥?」
「兄、さん、」
ぼんやりと答えます。自分が思ったよりも弱々しい声でした。
彼が電話口で何か言いますが、言葉は右から左へ流れていきます。
「会いたい、なぁ」
ゆっくりと目を瞑りました。また襲ってきた眠気に、そのまま身を任せます。兄が電話口で騒ぐ声が聞こえました。
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