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近宮遥の消失―4―



  連れてこられた場所は高遠家である。やっとの事で解放された金田一一と堀は疲れたようにソファに座った。涼はといえば目を白黒させている。高宮が手を離せば、「高宮なんでこんなところにいるんだよ!」と吠えた。

「なんだよ、涼。知り合いか?」
「知り合いって!一兄、こいつ……」
「ああ、金田一くんははじめましてになりますか。私の兄弟です」
「は?! 高遠の兄弟!?」
「で! 地獄の傀儡師!!」

 そう指をさした涼に、堀は首を傾げた。地獄の傀儡師、とは。目の色を変えた一に高遠はため息をついた。

「その話は今度しましょう、金田一くん。一葉、彼は金田一一」
「金田一くんのお兄さん、かな」
「そうなります」
「金田一、弟いたのか」
「まぁ……って、堀先輩はなんで高遠と?」
「うちの高校に近宮を探しに来てそのまま……金田一は近宮と会ってないか?」
「近宮さん? あってないなぁ」

 そう首を傾げた一に、高宮と高遠が顔を見合わせた。その時、着信音がなった。

「僕……ではないな」
「私でもないですね」
「俺でもないや」
「俺でもないな」
「ってことは俺か」

  堀は鞄から携帯電話を探し当てると、画面を見て目を瞬く。

「あれ? 近宮からだ……はい、もしもし?」

 ――その電話が、事件へ誘いのも知らずに。



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