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提案しましょう
「どうせ知ってしまいましたし、見学に来ますか?」
そう周りに尋ねてみます。確か、何人かは招待枠があったはずです。兄は付き添いですし、高宮さんは今は仕事中らしいです。何をしているかは聞きません。あまり足を入れてしまうと、犯人蔵匿・隠避罪に問われてしまうので知らぬが仏です。引っ越すのもその為ですが、本人がもう知っているようなので意味はないでしょう。
「え? いいの?」
「ええ、確か招待枠が五人ほどはあったはずです」
「お兄さん達は?」
「一人は付き添い、一人は日本の何処かにいますがどこにいるかわからないので無視でいいです」
恐る恐る告げた千代さんにそう告げます。そういえば、千代さんと野崎くんは知っているんでした。高遠の方が来ます、と言えば息を吐きました。
「いくいくー! 遥の晴れ舞台見る!」
「おー、楽しみだな」
「というか、近宮は一般枠なのか? チートじゃねぇか」
「特別枠っぽいですね。高校生の橋渡し、でしょうか」
「遥さん、今はお休みしてるだけでプロだもんね」
そんな会話をしていれば、しばらく考え込んでいた野崎くんが口を開きます。
「なんかこの面子でマジックだと、あの事件思い出すな」
その一言に、ばっと私に視線が向きました。
「遥さん、お祓い行ったよね!?」
「行きましたよ、あれから平和です」
「金田一と七瀬さんは来ないんだよな!?」
「恐らくは来ないですよ」
「じゃあ、安心だね」
「まぁ、事件が起きても首を突っ込まなければ大丈夫でしょう」
私の言葉に、「そういう問題じゃない!」と千代さんが言います。そういう問題だと思うのですが。
――それにしても、です。
どうしてこの学校にマジック関連の部活がないのに、参加するしないのプリントが来たんでしょうか。あの先生は確かに昔、学校で奇術同好会にいたらしいですが、それにしても変です。これは、恐らく――。
「兄さんに言っておきますか」
恐らく、事件は起こるでしょう。それを考えると明智警視あたりを召喚した方がいいかもしれません。あと、火祀先輩あたりをレーダーとして召喚したいものです。
着々と頭の中で計算をします。誘ってしまったのは仕方がありませんが、せめて彼らが巻き込まれないように、この前の堀先輩のようにならないようにしないと。明智警視は恐らく連絡をすれば会えるでしょう。彼はそういう方です。
「野崎くん、明日は手伝いに伺いますが今日は予定があるので行けません」
「わかった」
「部活もこれない?」
そう首を傾げた遊さんに、時間の計画を立てます。恐らく大丈夫でしょう。
「部活には顔を出しますね」
そう言えば遊さんの目が輝きました。堀先輩が少し嬉しそうだったのが印象的すぎて目を瞬いたのは仕方ありません。
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