先生からの返信が次の日に来て、いろいろと教えてもらい、ふらりと一人でやって来ていたプロデューサーさんに事の顛末を言えば上着を返してくれると言ってくれた。その際にプロデューサーさんのラインをゲットした。先生たちの出る番組とかについて教えてくれるらしい。嬉しい収穫だ。

 で、クリーニングが終わったため、それをプロデューサーさんに伝えれば合わせてくれるらしい。簡単なお菓子を持って指定された場所へ行けば事務所だった。これは……いいんだろうか、とオロオロしていれば、プロデューサーさんがやってくる。後ろにはこの前の人――天道さんだ。あ、この前の、と言った彼におじぎをする。

「この前はありがとうございました。これ、お借りしたやつです。クリーニングに出したので匂いとかは大丈夫だと思うんですが……」
「あー、逆に気を使わせちまったか?悪いな」
「いえ、助かったので。コレ、粗品ですが」
「サンキュ」

 そう笑った天道さんはとてもキラキラしている。眩しい笑みだ。「これぞアイドルッて感じですね」とボヤけば、天道さんが首を傾げ、プロデューサーさんは笑った。

「山下さんに会っていく?」
「先生、お仕事中でしょう?邪魔したくないので帰ります」
「先生?ってことは教え子なのか」
「ええ。先生がお世話になってます」
「いやいや、俺が世話に……」
「なんの会話してるんですか」

 そう笑ったプロデューサーさんに、私は時計を確認する。もうすぐバイトの時間だ。

「もうすぐバイトの時間なので、コレで失礼しますね。ほんとうにありがとうございました」
「気をつけてな」
「気をつけてね」

 そう言って手を振ってくれた二人に手を振り返し、バイト先へ向かう。
 ちょっとほっこりした気分である。素敵なオトナ、とはああいう人を指すに違いない。まぁ、先生も私からすれば素敵な大人なんだけども。今日も先生に天道がカッコイイと贈ろうか、だなんてで思いながらバイトを過ごす。ちょとだけ新鮮だった、だなんて。