ハロー ニューヨーク-2-


 がくん、と傾いたそれに、わわ、とレオナルドが声を上げた。

「なんで毎回墜落しかけるかな、ヘリキャリア……」

 オトハのこぼした言葉に、バナー博士が苦笑いし、レオナルドが「ええ!?」っと声を上げる。まあ、どうせスタークさんが浮かせてくれるよ、と告げたオトハにレオナルドが微妙な顔をした。

「血界の眷属の狙いはなんだろう。というか、あんな屍喰いを入れれるってことは誰かが手引きしたのかな」

 オトハの言葉に、バナー博士は「ロキの時みたいに?」と尋ねる。しかし、前回はキューブや杖といった目的がわかっていたが、今回の目的はわからない。

「目的はなんだろう。そこが鍵になりそうだけど」
「オトハの開発した機械だったりして」
「あー……ありうる」
「その通りだ」

 レオナルドとオトハが笑いあったところで聞こえてきた声に、バナー博士はオトハとレオナルドを庇った。悠々と現れたのは白衣を着た男だ。お前は、と声をかけた博士に、男は口角を上げた。

「いただこう」


 その言葉の瞬間だ。オトハに後ろに引っ張られる感覚が襲ったのは。ついで、レオナルドとバナー博士がオトハを呼ぶ声が聞こえ、体は浮遊感に包まれた。目を見開いたオトハの耳元で、件の吸血鬼はまた笑みを浮かべたのであった。それに続いて、白衣を着た男が吸血鬼に向かって落ち――吸血鬼は器用にその男も掴んだ。


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